秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

飲まないつもりだった…

息子の合格祝いに相模原に行き 食事をする

選択肢が増えた分 贅沢だが 悩みもある

あれこれ父親っぽく 進路選択について語り が しかし これは親父であるオレのひとつに意見に過ぎ

ないと彼の選択の余地を残す

乃木坂について 息子には見せなかった満面の笑みをだれかにみせたくて コレドに行こうとするが

よく考えれば そんな話しをして 盛り上がってくれる Mちゃんがいない

ここは 大人しく 自宅で原稿に向かおうと思ったが

体育会系編集者のRには伝えたが もうひとり 息子の合格を伝えたい 会いたい人がいて 連絡するが

ちょっとそんな雰囲気ではない

物書きなので それなりに気を遣わなくていけないことはわかっているのだが

なんだか 家族に会いながら ひとり 乃木坂に戻っている 自分のいまのあり方がヘンだし 微妙にさ

みしくて 相手の都合も考えず メールする

メールをやりとりするうちに 難しい話になる

物書きが没頭しているときに 甘えたメールをしたオレが悪い

つい へこんで Redに向ってしまう

オレ 実は 結構 打たれ弱いのだ それに寂しがりやといういけない面があり

それを埋めてくれるのは とりあえず Redしかない

それに Redには つい最近 恋を失ったYがいると聞いていた

イガが励ましに来ていることも知っていたから 自分の寂しさは別に Yを励まそうと向かう

イガとベティがいて すでに Yの愚かさについての説教は終わり オーナーのYouが前向きにする

べく癒しの言葉をかけていた

説教ではなく オレなりに Yを励ます

ちょい甘えたことを語っていたYだったが みんなの話を聞いて 少しは前向きになった

本当は 未練や言い返したい思いもあるのだろうが 男になれ というオレたちの言葉に 一生懸命

踏ん切りをつけようとする 女にはやさしくないが 本当はいい奴なのだ

そうこうしてたら イガやベティが ちょい落ち込んでいる様子のオレにすばやく気づき

肩や手をもみだす

本当に こいつらは 人の心を読む

最初に オレの元気のなさに気づいたのはベティ

落ち込んでいたのは メールのやりとりだけでなく 今年やろうとしている芝居の後援団体が いろいろ

な事情で 別の団体になったこと 後 27日の試写会のことだった

いくつか明日には連絡をとり 結論をつけなければいないことがあり マイナーな気分になっていたオレ

は 一気にいろいろなことを考えてしまう

そういえば 昔から あなた何考えてるの? と人に聞かれることがある

いま話をしていることと別のことが ふと頭がよぎり そればかりを考え 別の時間を生きているように

なるときがあるのだ

そのくせが出た

でも それを察して ベティがオレの肩を揉む イガも始める

本当にすごい奴らだ

「タフでなければ生きていけない やさしくなければ 生きている資格はない」

レイモンド・チャンドラーの小説の一節

やさしさは拒むものではない

受け入れるものだ

だが 受け入れるためには 相手の気持ちを読む勘が必要

それができないからYは恋を失った

意地や見得 ストイックさでは 人は幸せになれない

幸せを求めながら 人はそれを拒絶する

だが 本当は人はあたたかい

Yはそれに気づいてくれただろうか…