新作案内について
Q 新作の状況は?
いじめ関連作品が今月から来月にかけ、4本リリースされます。
開設30周年の折、東京家庭教育研究所監修で初の家庭教育ビデオをリリースしましたが、その第二弾とな
る『いじめから学ぶ家庭教育』と東映教育映像部から発売になる『中学生のいじめを考える』ほか、数社
の作品です。
Q なぜいじめにこだわって?
不登校・ひきこもり問題の根源にあるのは、以前からいじめ問題があるという指摘がありました。発達
障害など療育などの対応が必要なものや、精神的症状を背景としたものもありますが、それらも含め、い
じめの対象となりやすく、いじめを論ずることは不登校・ひきこもりなどの思春期問題を考えることにも
つながります。
Q いじめで何を伝えようと?
でる釘は打たれる式のいじめ、排除の体験をぼく自身が小学校二年のときに体験していることや高学年に
向かう途中、転校生として仲間と違和感があり、小学校の卒業間際にちょっとした諍いからボコボコにさ
れたという体験もあって、自分の中にある人間不信とそれゆえなのか、人間に対する執着の強さとにいく
つになっても振り回されていて、いじめそのものも、そうだけれども、いじめを要因として出て来る暴力
や殺傷事件が、酒鬼薔薇も含め、感覚的に自分とそう遠くないものだという実感があるのです。
ぼくは幸いに他者を暴力によって傷つけたことは中学生のとき一度しかないけど、言葉による暴力は自覚
しないまま繰り返してきているような気がする。それも、誰かを明確に傷つけるというものではなく、他
者から排除されそうな空気感を感じたり、自分の考えが伝わってないなという直感があるときなど、なぜ
か激烈に反発する感情があって、それはこわさの裏返しだと思いっているのです。つまり、ぼくのような
体験でさえ、トラウマがある。現在のようないじめ体験や事件の後、どれほど心に傷を抱える奴らが、被
害者、加害者関係なくいるんだろうと思ったんです。
だから、こりゃ、何とかしなきゃならんだろう。何とかしなきゃならんのは、大人なのですが、いじめの
構造とか、人が他者を傷つけるときの感情のパラダイムをしっかり大人が理解とかないと、的確な指導や
カウンセリングなんてできるわけがない。つまり、子どもからすれば信頼できる、相談できる大人になれ
ない。その辺のところを、かっちり学んでもらいたいという思いが強かった。
Q ミニシンポMOVEやその他の活動で「いじめ」問題を扱う?
来月6月1日に東京都人権啓発センターで指導者向けの講演を頼まれていて、これは「白紙のページ」とい
うぼくの作品試写の後で行うものなのですが、テーマが「日本近代の人権の問題点と今日の差別の実態」
というものです。いじめ問題は、実は人権・差別の問題で、いじめ問題を分析しながら、日本近代の矛盾
点、それゆえの今日の差別について語れたらなと思っています。
また、7月22日に、札幌で、宮台真司氏とぼくで「子どもの権利条約を考える市民の会」で、いまの子ど
もたち社会の問題を語るのですが、宮台氏の講演のあと、ぼくがあれこれ宮台氏に質問を投げかけるトー
クショーがあって、その中でもいじめ問題ははずせないだろうと思っています。
ミニシンポはぼくも宮台さんもなかなか互いの時間が合致するときが昨年末から今年前半なかったのだけ
れど、なんとか7月の札幌の前には事前に勢いつけでもやっておきたい。
こちらは、大日向さんや尾木さん、斎藤環さん、上田紀行さんたちに登場してもらいたいと考えていま
す。
いじめ関連作品が今月から来月にかけ、4本リリースされます。
開設30周年の折、東京家庭教育研究所監修で初の家庭教育ビデオをリリースしましたが、その第二弾とな
る『いじめから学ぶ家庭教育』と東映教育映像部から発売になる『中学生のいじめを考える』ほか、数社
の作品です。
Q なぜいじめにこだわって?
不登校・ひきこもり問題の根源にあるのは、以前からいじめ問題があるという指摘がありました。発達
障害など療育などの対応が必要なものや、精神的症状を背景としたものもありますが、それらも含め、い
じめの対象となりやすく、いじめを論ずることは不登校・ひきこもりなどの思春期問題を考えることにも
つながります。
Q いじめで何を伝えようと?
でる釘は打たれる式のいじめ、排除の体験をぼく自身が小学校二年のときに体験していることや高学年に
向かう途中、転校生として仲間と違和感があり、小学校の卒業間際にちょっとした諍いからボコボコにさ
れたという体験もあって、自分の中にある人間不信とそれゆえなのか、人間に対する執着の強さとにいく
つになっても振り回されていて、いじめそのものも、そうだけれども、いじめを要因として出て来る暴力
や殺傷事件が、酒鬼薔薇も含め、感覚的に自分とそう遠くないものだという実感があるのです。
ぼくは幸いに他者を暴力によって傷つけたことは中学生のとき一度しかないけど、言葉による暴力は自覚
しないまま繰り返してきているような気がする。それも、誰かを明確に傷つけるというものではなく、他
者から排除されそうな空気感を感じたり、自分の考えが伝わってないなという直感があるときなど、なぜ
か激烈に反発する感情があって、それはこわさの裏返しだと思いっているのです。つまり、ぼくのような
体験でさえ、トラウマがある。現在のようないじめ体験や事件の後、どれほど心に傷を抱える奴らが、被
害者、加害者関係なくいるんだろうと思ったんです。
だから、こりゃ、何とかしなきゃならんだろう。何とかしなきゃならんのは、大人なのですが、いじめの
構造とか、人が他者を傷つけるときの感情のパラダイムをしっかり大人が理解とかないと、的確な指導や
カウンセリングなんてできるわけがない。つまり、子どもからすれば信頼できる、相談できる大人になれ
ない。その辺のところを、かっちり学んでもらいたいという思いが強かった。
Q ミニシンポMOVEやその他の活動で「いじめ」問題を扱う?
来月6月1日に東京都人権啓発センターで指導者向けの講演を頼まれていて、これは「白紙のページ」とい
うぼくの作品試写の後で行うものなのですが、テーマが「日本近代の人権の問題点と今日の差別の実態」
というものです。いじめ問題は、実は人権・差別の問題で、いじめ問題を分析しながら、日本近代の矛盾
点、それゆえの今日の差別について語れたらなと思っています。
また、7月22日に、札幌で、宮台真司氏とぼくで「子どもの権利条約を考える市民の会」で、いまの子ど
もたち社会の問題を語るのですが、宮台氏の講演のあと、ぼくがあれこれ宮台氏に質問を投げかけるトー
クショーがあって、その中でもいじめ問題ははずせないだろうと思っています。
ミニシンポはぼくも宮台さんもなかなか互いの時間が合致するときが昨年末から今年前半なかったのだけ
れど、なんとか7月の札幌の前には事前に勢いつけでもやっておきたい。
こちらは、大日向さんや尾木さん、斎藤環さん、上田紀行さんたちに登場してもらいたいと考えていま
す。