秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

ゆれと二股のなりゆき難民

ゆれが収まらない。日本も、世界も。

くは、ワールドニュースやCNN、ABC、BBCのニュースも観ているのだけれど…

日本だけではなく、地球の悲鳴のように、予測不可能な自然の猛威が地球の至るところに起きている。

符合するように、国際社会のバランスが崩れ、先進諸国が震動し、難民があふれ、そして、まもなく豹変することが、世界報道の向こうに、サイファのように浮かびあがって見える。

この国の軽薄で、政権の御用聞きワイドショーのわかったような解説も、上滑りな批評も何の真実も語っていない。

これまで信じてきた世界や社会の枠組みが決定的に失われようとして、それについていけない未熟さをつまらない評論家たちが取り繕って、もっともらしく語っているだけだ。

当てにならない。頼りにならない。すがりつけない。居場所がない。拠り所がない。その迷いと迷いからくるゆれが、ぼくらを覆っている。明日が、未来が、これからが確かでない分、それはいやましに増大する。

不安と怖れが、二股、三股をかけた軽薄な駆け引きや打算を生み、政治や経済ばかりでなく、人とのかかわり方、あり様にまで広がっている。

なりゆきや流れで、物事が決する方が楽で、利用できるものはなんでも利用し、都合の悪いことは削除し、リセットする。確かな決意や意志は、損をするのだと勘違いして、なおざなりのやさしさに浸ることで、流れに身をまかせてることに何のてらいもない。

国も人も損をしたくないから、そうしながら、結局、求めた評価もえられなければ、得した結果もえられず、大切なものを次々に失っていく。

ぼくらは、中東や紛争地の難民認定を受けてはないけれど、どっちつかずの意志を持たない、なりゆき難民になっている。