秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

すべてはあとからついてくる

昨夜はMOVE全体会議と協働団体、それに福島東北まつり前に立ち上げたfacebookSNS「MOVEを応援・協働する会」のみなさんとの事業説明会と新年会。
 
今年1月から、あえて、時間を費やして、MOVEメンバーや協働団体のみなさんの考えに耳を傾ける時間をつくっていた。
 
当初予定よりひと月ほど作業行程がずれることがわかっていたが、年明け早々の会議でいろいろな意見が出て、このまま作業行程に入っては、いいものにならないと直感した。
 
オレ自身の考えを押し付けるだけのやり方ではなく、トヨタ財団の助成を受けてスタートする事業を全体の総意、全体の関心事として受けとめてもらうためでもあった。
 
トヨタ財団からの助成金の額が確定した段階から、発足当時考えていたような形でのネットワーク事業の立ち上げは難しいと考えていた。そして、この予算の中で、考えいたイメージを形にできる一番ふさわしい方法もほぼ確信していた。
 
だが、オレが辿った、その試行錯誤と経過を仲間の幾人かに同じように共有してもらい、かつ、創意工夫のある提案をしてもらいたかったのだ。副理事長のKさんとも話したことだが、うちの団体は、実に優秀な人が多い。一般企業でこれだけの人材を集めたら膨大な人件費がかかるw
 
その能力を少しだけ、MOVEのネットワーク事業に使ってもらいたかった。そして、自分たちの活動の柱であることをわかってもらいたかったのだ。

現実に、あえて時間をかけたおかげで、オレが考え、かつ、考えていた以上の様々なアイディアとプランが生まれた。最終的にこの方向とこの内容でいこうと決めたのはオレだが、しっかりとした理解と同意の中で、そう納得してくれたことがうれしい。

前にも書いたが、行政や大規模ネットワークでは取りこぼしてしまうもの、どどかない人の温もりや笑顔、あるいは涙…そうしたものも掬い取れるような形にするのがオレたちの役目だと思う。物ありきではなく、人ありき。金ありきではなく、心ありき。
 
そんな甘いことを…とこれまで散々いわれてきた。しかし、そうした人たちは、いま求められ、そして、現実に広がりつつある、これからの時代のネットワークがわかっていない。人のつながりや人とのふれあいのないネットワークなど、いずれ疲弊する。

SNSの発祥地、アメリカではいろいろなところで、オレたちが考えている取り組みがすでに始まっている。おそらくは、実現し、形になっていけば、この国でも数少ないSNSを使った取り組みになるだろう。しかも、それは営利を目的としない、福島及び一部東北地域の人々のためのものだ。

金と仕事と異性は追いかければ逃げていく。やるべきこと、貫くべきこと、そして、その苦難や試練を楽しむこと…それができれば、すべてはあとからついてくる。なぜなら、そこには金で買えないものがかかわる人、すべての笑顔となって現れるからだ。
 
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