秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

心地よい疲労感

福島県東京事務所に出店状況とパフォーマンスの参加状況を報告し、県の方でサポートできるところの洗い出し作業。いくつか県の方から呼び掛けてもらう地域と団体を挙げてもらい、調整していただくことに。
 
昨年と違い、いわき市単独でない分、一層手の回らないところ、届かないところがある。そこをフォローしてもらえるのは、本当に助かっているのだ。いつも伺うたびに、県事務所の所長さんが状況確認しながら、ああいうのがある、こういうのがあると尽力を惜しまないでいてくださるのは、本当にありがたい。
 
事務所に戻り、行政とは別に団体出店で参加してくれる3団体の出店内容と資料写真の提供締切を連絡し、作業のスピードをあげてもらう。刷り物の制作期限が迫っている。それぞれの事情もわかるのだが、なんとか今月24日には手元に届き、ひと月前の27日からは人の眼にふれる状態に持っていきたい。
 
助成金申請している資料の数字部分の打ちこみと調整をやり、財団へ送信できる状態までして、人形町へ。
 
いわきビジネス復興協議会の理事長Mさんと財団に提出する書類内容の確認作業。「福島・東北まつり」への県の農政助成金窓口として取り組んでもらうための情報提供と交換。他の用件があったとはいえ、日帰り日程の中、最後に時間をとっていただき恐縮。
 
財団の申請書類にも記載したのだが、いろいろな縁でいわきビジネス復興協議会とはつながりを持たせてもらった。出会いのきっかけは㈱おのざきのOさん、それに福島民報のKさん。「ふくしま海援隊」とのつながりと出会いが、いわきビジネス復興協議会へと発展し、今年はイベントの共催をやってくださるまでになった。
 
その基盤があって、理事長のMさんもMOVEとの連携によって団体のこれからのビジョンもつくりあげようとしてくださっている。「いわば、兄弟団体のようなものですよ」。オレもMさんも本気でそうあろうとしている。この二つのつながりがきっと福島のあり方を新しいものにしていける…そんなアイディアや理想を語りながら酒なしでw2時間近く。
 
オレが震災後見たいわきの風景、出会ったたくさんのいわきの人と言葉…それなくして、こうした関係は結べなかったろう。県の支援の部分をいわきビジネス復興協議会が民間支援の部分をMOVEが…そして、その支援の結集をFUKUSHIMA MODELの実現へ結びつけていく…。
 
福島県会津大学との連携が具体化し、進んでいけば、縁の環は回り始める。
 
何事でもそうだ。ひとつのプロジェクト(円)には、協働できるコンセプト(軸)に、まず最低3つの要点が必要。それが軸を支え、車輪を安定して回す。動くためのエネルギー源として必要なのが、これを助成でき、外部からエネルギーを供給できるシステムだ。だが、それも車輪が回り出せば、いろいろな可能性を期待して供給源となるものが登場してくる。
 
3つの要点が持つそれぞれの供給源を共有していく中で、それも実現しやすい。その端緒がこの夏から芽生え、そして、その芽生えに気づき、育てようと互いが組み合い始めた…
 
今年の基盤はきっと来年からの進捗を早めてくれるだろう…。そんなことを思いながら、先週末からの睡眠不足と二日続きの折衝作業の心地よい疲労感の中で考える。