チャライMD
出張で地方にいっていたT大教授秘書のTさんからおみあげをいただく。
樽仕込みの浦霞。
ハンナで落ち合って、いつもの真澄をデカンタに半分ずつ飲む。中性脂肪が高く、投薬治療と食事コントロールをしていると、プロデューサーのKさんに相談したら、日本酒、ワインはやめとけとアドバイスされた。で、抑える。
しばし、ばばあと雑談。
先週の連休時期、ミッドタウンになんと、ユニクロが出きた。
土日もたいして客がおらず、平日となるとほとんど人がいない状態のミッドタウン。高額所得者や生活にゆとりのある連中は、リッツやミッドタウン内のレストランやショップを利用するのだろうが、限られた富裕層だけを相手にしていて、あれだけのターミナルタウンが成り立つわけがない。
銀座のユニクロなど低廉な店が繁盛しているのは、銀座という広域な面のにぎわいがあるからだ。孤立し、単独で、しかも、セレクトショップばかりの魅力のない店舗がならぶミッドタウンでは、そもそものにぎわいがない。そこにユニクロを誘致したところで、にぎわわいが創出できるはずがない。
三井不動産の担当者は、MD(マーチャンダイジング)のド素人か。ま、所詮、アメリカの投資会社やアラブの富豪といった外資に身売りして、つくられた異国のミニチュアタウン。霞を売ってもうけているIT企業の賃貸料でしのげればいいのだろう。
町をつくる考えも、人と町とのつながりによって地域をつくるという発想も、お題目だけで、実際には有名無実。きれい事で物事がうまくいくわけもないことの、いい証明。
帰ろうとするとKさんは、まだ話したりなそう。で、コレドへ顔を出す。ポルトガル料理にして仕入先となったポルトガル人とベルギーのハーフAさんと奥さんの隣になり、おバカなジョークを飛ばす。Aさん、日本語が達者。切り返す言葉に知性と教養、そしてユーモアがある。
客が少なくなり、最常連の夕刊FのUちゃんがもうできあがっている。しばし、女性との付き合い方で説諭(笑)。ちょうど取材の打ち上げだったらしいが、オレがワークショップで育て、オレの作品にも、東映の時代劇にも出演させた、渡辺奈緒子の初主演映画「ヌード」の件だったらしい。
マイナー系だが、一応主役。
だが、二人とも、もっと自分の才能に見合う仕事ができる。いろいろな戦略に踊らされるのは、役者の常だが、チャライ、マーチャンダイジイングにぶれずに、これからも育ってくれたらと願う。