秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

人は人にいやされる

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風邪と体調不良が重なり、寝込んでいた、RY改め、RyokoとRedコア常連の集まりで。

このところ、仕事のことやら、なにやら、理由は知らんが、ブルー入って、元気もなく、サ・ビ・シ・イの文字が額のどこかに浮んでいるように見えていたイガが、ついに発狂し、会議をやろう!とわけのわからんこと言い出した。

昨今のていたらくな政治状況や崩壊寸前のわが日本国社会を憂い、革命を止揚するために、何をなすべきか!? とか、いった朝生的討論会やブレストでもやるのかと思いきや、Oちゃんいわく、イガはあれこれ忙しく、最近はRedにきても、戯言や音楽談義はやっても、まともな話もできず、へこんでいるので、常連仲間にかまってもらいたいということらしい。

Redのコア常連の男子体育会部室ノリの男子たちは、オレを含め、イガもハマも、Oちゃんも、イモトことYも、トモ、ヒロ、タミーも、女好きIも、カリスマ美容師Iも、新しい客がくると、みんな仲間になろうと声をかけ、Redファンになってもらうべく、ホスピタリティを発揮する。営業がんばってる、オーナーYouの努力の結果、このところ、そういう新人デビューが多く、新人デューがしやすいこように、ライブやハマのお好み焼パーティやら、目的のある集まりが続き、Redのコア常連だけで、意味もなく盛り上がるということをしていなかった。

コアが集まれば、下ネタから哲学まで、エスプリとブラックジョークを交え、盛り上がれるセンスとインテリジェンスのある奴らばかりなのだが、新人さんなどいれば、それなりに気をつかう。まして、イガはこのところ、仕事で途中退席や車を購入するために、節約し、タクシー飛ばして遥か千葉の田舎まで、帰ることもしてなかったから、どっぷりコア常連で飲むこともしていなかった。

で、ま、ちょうがねぇな。イガの回りくどい話に付き合ってやるかと、参加できないといっていたハマも強引にメールで誘い、回復したばかりの由美かおる役Ryokoを連れて、参加。変態クラブ水戸黄門チームの黄門さま、角さん、助さん、由美かおるが揃う。

ところが、最初のうちは、オレ、ハマ、Ryokoだけ。で、イガをいじり、「おまえの回りくどい話が聞きたくないから、若手連中は来ないんだ!」「話が回りくどいから、女くどけねぇんだ!」と、奴を酒の肴にしていたら、Ryokoが、女性ならではの遠慮なし毒舌で、イガへテポドン2号をバンバン打ち込む。さすが、中学時代から半端ないやんちゃやって、あらぬ経験と苦労をし、反省した奴だけのことはある。

「ですけどねぇ…」「一つ、いっていい?」とRyokoに反論するが、明らかにイガが劣勢。それを見て、ハマとオレは大爆笑していたが、ふと、ハマが「うれしいでしょ?」とイガにふると、素直なイガは、「うん。楽しい…」。こういう時間が欲しかったのだ。やさしいハマはわかっている。

ほんと、つっぱってるけど、実は、まじまで素直な奴。それでいて、認めないが、照れ屋で、寂しがり屋。そんなところも、Ryokoは見抜いている。イイ奴だから、一言、いってやりたくなる。これ説教の基本。

遅れてきたトモがそれをカウンターから見ていて、いわく、Redは、いつからか説教部屋になってしまいました(笑)。確かに。これまで、だれもイガに説教することもなかったが、気がつけば、オレが先頭になってイガに説教していた。人にやさしいRyokoは、おもいっきりそれをやる。ついに、後継者が登場したか。

などと、やっていたら、ネールサロンやってるKさんが登場し、イモトことY、ヒロが続く。パーティルームに下りて、不参加常連の噂話で盛り上がっていると、この間、オヤジを亡くして、ちょい心配していた、カリスマ美容師Iも駆けつけた。終わる頃には、アメリカ大使館に辞表を出した、日本好き、核弾頭男、ダニエルも加わる。

酒豪編集者Rは、友人の快気祝いで参加微妙といっていたが、その友人を連れて、遅い時間に参加。その友人、Rとは別の会社の人かと思っていたら、これが同じ職場。ということは、オレの本の版元さんじゃないか。で、いずまいを糾し、「お世話になってます」。

ところが、Red常連若手トモ、ヒロとカリスマは、そのオレの大人した態度を見逃さない。オレは社会人なのだ。その言葉に、立ち上がって、「普段、革命いってるくせに、なんだよ~!」「社会をぶっこわそうと言ってくせに、社会人? なんだよ、それ~!」「カントクの言葉信じてついてきたオレたち、なんなんだよ~!」。で、大爆裂。大爆笑。まるで、紳助がミスったとき、ひな壇から立ち上がり、紳助を批難する若手芸人ノリ。

イモトが、途中、イガに会議しないくていいんですか?と聞くと、笑顔で「もう、いい」。そう。イガは、これでよかったのだ。この空気感が欲しかったのだ。コアだけの集まりにしようといったのは、正解だった。Oちゃんや女好きI、ベティたちは不参加だったが、また、最近、人気急上昇のイタリアの出稼ぎ、アルベルトもいなかったが、ここに集まるコアな奴らは、本当にいい奴らばかりだ。

若手連中は、バカいいながらも、先輩を立てる。先輩連中は、あれこれ説教いったり、苦言をいったりもするが、若手の意見や何かへこんでいるときは、聞くし、できるアドバイスはする。押し付けではなく。
それぞれが、少しずつ互いに遠慮し、遠慮しながら、バカを言う。本音をいう。それが、ほんとのやさしさというものだ。

Ryokoが感動して、こんな店ない、というのは、こういうことだ。普段笑わないのに、ここにくると、次の日、笑いすぎて、顔の筋肉がひきしまる、というのは、こういうことだ。

気取りもなく、見栄や体裁もなく、何の縁もなかった連中が、家族や同級生、同じ学校の部活仲間のように、一緒にいること、それだけを楽しむ。それぞれに悩みや課題はあってとしても、ここにくれば、こういう連中がいる。それは、人の気持ちを支えてくれるし、いやしてくれる。

イガよ。これは会議やろうぜ、じゃなく、みんなで飲み会やろうぜ、だろ。ほんとに素直じゃない。
でも、奴が声をかけてくれたおかげで、みんなすげぇハッピーになれた。その証拠に、結局、だれもカラオケで歌わなかった。それほど、会話が、一緒にだべっていることが、楽しかったのだ。

人は人にいやされる。人は、人でしか、ハッピーにしかなれない。
人の幸せは、こんなところにこそ、あるのだ。