秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

心を変え 社会を変える

千葉県知事選に次ぎ 秋田県知事選でも 民主党が敗北した

西松建設事件で 小沢秘書が逮捕 起訴されたダメージを 自公独裁政権は見事に 利用し 

アメリカ政府と官僚がつくった シナリオの 当初の思惑通り ことが進んでいる


まるで 時代劇にでてくる 悪代官と越後屋の会話が どこからか聞こえてきそうだ


もちろん 悪代官はアメリカ政府 越後屋は官僚

闇に紛れた 本当の悪は 姿を隠して その実体を暴かれることはない

アメリカの傀儡政権 自公独裁政権は 実は その悪のステージの主役ではない

悪代官 越後屋から 銭を投げられ 正義の仮面をかぶって 表舞台で踊る サル回しのサル


えさを与えられれば どのようにも動く たとえ それが国家を 危機にさらす道だとしても

それは 小泉が アメリカに 日本を売ったのと同じ図式

アメリカ政府とのバーターで 金融自由化を受け入れ 自由競争 市場原理優先の競争社会を

つくり 人心の荒廃と 日本的扶助の精神の枠組み 共同体を破壊し 不況と格差 貧富の差を

歴然とし 社会不安と生活不安 それによる 倫理と道徳 生活秩序の破壊をしたのと同じだ


一部の富める者のため つまり 日本を投資市場としか考えていない金融や 軍事的戦略基地

とすることで 法外な米軍への「おもいやり予算」を勝ち取り その金を吸い取る

アメリカの軍事関連企業 その金によって アメリカへの輸出で膨大な利益を得ている 

外需依存型の日本企業 また その金がないと 膨大な広告収益で ぬくぬく生きられない 

広告 マスコミ

そのすべてが 自公独裁政権の脆弱さと いやしさを見抜き えさを投げ

あるいは 同じように サル回しのサルとなる 

甘い汁が吸いたいからだ 


政権には 権益があり 権益を守るための操作ができる 

だから 甘い汁は 一度 吸ったらやめられない

一度 政権がずりおちた 自民党は とくに それを知っている

公明党は それを正義の使者として支え 自民党にリベラルな立場から 物申す という仮面を

被ることで 利権 権益をあたかも えていないがごとき顔が装える

それは 創価学会の活動の資金源や人脈となり 国民への洗脳活動をやりやすくする 

それは浮動票を取り込み キラわれない 創価学会になることができ また 繁栄をもたらす 


公明党がねらっているのは 官僚を背後で支え かつ コントロールすること


この国が 官僚によって支配され 官僚をつくるか 官僚と結託しない限り 政治が動かないことを

公明党はよく知っている 東大法学部や防衛大学に会員を送り 優秀な官僚を公明党支持者とする 

その官僚閥の力を握れば 思うように政治が動かせる 公明党はこの国の政治の本質を 見抜いている

それは あっぱれというしかない


確実な団体票を持ち かつ 官僚を動かせる公明党との連立なしに もはや 日本の政治はできない

小沢は 自民党を凌駕する政治能力はあったが 公明党を甘くみた 

その結果が 攻守逆転の政治状況を生んでいる


喉もと過ぎれば 熱さを忘れ この前にも述べたが 

湯水のように 法外な追加経済対策費をつぎ込み 一瞬 喉が潤えば 人々は 政治への関心を失う

自公独裁政権がやろうとしているのは 支持率を上げることではなく 国民の政治への関心を失わせる

ことだ 


支持率を上げるより 関心を失わせる方が 簡単 

そこには 確実な団体票 学会票があるのだから 

東京都都議会選挙前に なにふりかまわず 追加経済対策やらなにやら 消費税増額は棚上げにしても

国民サービスを続けるだろう


浮動票は 反政府になるのは 目にみえている だから 関心をなくさせる 生活が一瞬落ち着けば

それで 投票にはいかなくなる それが自公独裁政権の思惑

その思惑通りに 知事選が動いたことで 衆議院の任期前解散は ほぼ確定した 


結局 またもや 日本の政治は変らない 人心の荒廃と 富の格差 福祉の荒廃 それらが招く

生活不安 社会不安は 終わらない

それでも 公明党はいいだろう 人を信仰へ導くものは まさに 

貧しさと生活不安 社会不安なのだから


政治の本質 マスコミ報道に現われない その姿を知ること 見抜くことは 確かに

容易ではない 国民全員がそうした鑑識眼を持つことも難しい

が しかし 自分の生活 いまの暮らしのあり方 人との心のふれあいのあり方

そうした 日々の暮らしの中にある 痛みや 苦しむ他者への思いがあれば

多少なりとも みえてくるはずなのだ


自分だけよければいい マニュアル通りにやってれば まちがいない そのギスギスした

隙間のない考え方をすて 少しでも 人の声を 寂しさを 辛さや苦しみに 心を寄せれば

できることだ


昨日 早朝から眠い目をこすり 参加したいつものボランティアで こんな話を聞いた


ある著名アミューズメント施設の とあるレストラン

そこに ある高年の夫婦がやってきた

二人が注文したのは お子様ランチ

レストランの規定で お子様ランチは 10歳以下の子どもにしか 

出してはいけないことになっていた

お子様ランチは いわば サービス商品 それを大人に食べることを許していたら

サービスランチばかりになり 店の売上げに響く だから マニュアルでは禁止

しかし それを 夫婦二人とも 頼む姿が ふと気になった店員が 笑顔で聞いた


「どうして お子様ランチなんですか?」


すると その高年の夫婦は 寂しそうな笑顔でいったのだ

これまで子どもが欲しくて できなかった 高年になったが やっと子どもを授かり

二人で 大喜びした 生まれくる子のことを毎日考え 生まれたら きっとこの施設に

連れて来て 家族で食事をし 子どもには お子様ランチを食べさせよう

そう決めていた

しかし 子どもは 切迫流産で なくなってしまった


その日は 子どもの何回目かの命日だった…


それで 夫婦二人で 子どもを連れてきている気持ちで アミューズメントへ来て

レストランで 子どもに食べさせている気で お子様ランチが食べたかった…


すると その店員は 少し待ってくださいといい しばらくすると戻ってくると

二人を 4人かけのテーブルに移動させ お子様ランチを 3つ運んできたのだ

一つは サービスで

「その亡くなった お子さんの分です」 定員は 笑顔で そういい

「ごゆっくりどうぞ」と いつものマニュアルの言葉をいって 去っていた


おそらく 店側が そうしろと店員にいったのではなく その定員が自分の判断で 

上司にかけあい マニュアル外のことを あえて したのだ


他者の痛みがわかる ということは そういうことだ

気の毒ですね つらかったですね は言葉でいくらでもいえる

しかし 自分の立場を捨てて その客のために マニュアル違反の 成果でいえば

減点になることを あえてやる

それが 本当に 他者の痛みをわかるということだ


その政治が いまの自公独裁でできるか 小泉政権以後 自公連立がやってきた

口先だけの 国民生活の安定のためには その心があったと 


一度たりとも いえるのか