秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

品格なき日本の政治

衆議院の解散風が吹いている

吹かせているのは これまで 選挙を強引に先送りしてきた 自公独裁政権


内閣不支持率は相変わらず8割近いが 自民党の二階や森元首相への調査や立件は 

そっちのけで 強引に 国民が一番嫌う ゼネコン談合 癒着の象徴として

西松建設問題で 小沢秘書を起訴まで持ち込み 民主党の勢いを止めた


これは 前にも述べたように 明らかに アメリカの圧力と 民主党公務員制度改革

本気で取り組むのは 間違いないと読んでいる 法務・検察・警察を中心とした官僚グループとの 

たぶん 合作シナリオ

官僚同士で根回して 森元首相辺りかだれかに そっとシナリオを耳打ちしているはず

だから 自民党は 自信満々だった 「自民党議員に捜査は及ばない」発言だ

これはあくまでも 私見だが
 

民主党の小沢人気が激減し 民主党内が アホな前原や 建前の正義しかいわない 

古典的左翼の菅の オロオロ発言でガタついているときに 

片や 高速道路一律1000円 定額給付金で 国民に 飴をなめさせる


本気でやる気もない 自公独裁政権公務員制度改革をアピールするために 

人事院が持つ人事権を 内閣府に委譲させ 公務員の人事を 時の内閣が自由裁量できるという 

議会制民主主義の大原則 三権分立の原則を否定して

が 天下りでぬくぬく税金を懐に入れている 国民の官僚への不満の矛先を

人事院の谷総裁を悪役にすることで 自公独裁政権のアリバイにする


自民党議員の利権がらみで 独立行政法人の改革も まともにできないのに 

なにをかいわんかだ 

公明党が 国土交通省のポストにこだわるのにも きっと理由がある


で 自公にとって 時勢が多少上向いたところで 年金履歴と受給金額を告知する 

年金定期便を これから受給対象となる全国民に送付し

へなちょこ安倍内閣が とっととやるといいながら 公約にした期限を守れず 

民主党に 実体があばかれ 政府発表よりはるかに 年金管理がずさんだとわかって 

一気に支持率を 落とした轍を踏まないよう やってますぞと これもアリバイ 

とりわけ 総理の可能性もなくはない 舛添の人気取りだ


定額給付金 年金定期便の送付料金だけで いくらかかる 

合算すれば おそらく 軽く300億以上だろう これは すべて我々の税金

有効な金の使い方 改革のために やるべき手順が曖昧で 官僚と議員が利権がらみで

改革の根性もないから 国民の支持をえるために 

とりあえず 後先考えず 直球ばかりを投げている


郵政のかんぽの宿問題で 適正ではない入札のあり方を指摘し 西川社長を引きずり出し

国民に悪役のごとく 晒す これも同じ 

そして 死刑問題など失言も多い 鳩山の人気取り


さらには 追加景気対策費10兆円規模 赤字国債の発行も辞さないと 言い切って

麻生は 世界同時不況対策のためのG20ロンドン会議へ が しかしだ


この間 BSで ロンドン会議を報じるCNNやCBSなどの放送を見ていたが

取り上げているのは ロシア 中国 フランス ドイツ イギリスの首相発言と

オバマの活動ばかり

麻生はどこにも姿がなく かつ 日本にふれた解説は一言もなかった

それほど 国際社会で 麻生と 麻生がつかさどる 現政権への期待がないということ

国際社会では 麻生流はまったく通用していない 英語が多少しゃべれる程度で

世界の信頼がえられるなら だれでも首相になれる 


英語で会話ができれば 自分が国際社会で認められていると考えるのは 

これまで 愚かなビジネスマンもやってきたこと 

I=オレはこうする こういう決意と覚悟がある こういう戦略・戦術を持っている 

オレは変える がなければ 

外国人は 人を受け入れないし 文化 インテリジェンスのない 政治家は 

彼らの社会では 通用しない 

だから 麻生と喜んで話をしても 本音はいわない 語るに値しないから


この間の中川も最低だったが 日本のマスコミが流した ニコニコ麻生の顔は 

実に 品格に欠けていた


人は 笑い顔に その教養や 知的センスが出るのだ

笑い顔のきれいな人 品性のある笑い顔の人は その笑顔で 安心や信頼を人に与えられる 

あのニコニコ麻生の顔が 世界には流れていない それは 実は よかったよかったなのだ


ま そんなこんな 意図的 恣意的 戦略的 アリバイ的 後先なしの でたとこ勝負的で

国民の眼を自公独裁政権へ向け 悪役 悪人 いやな人を つくり上げ マスコミに引きずり出す

まさに いじめの構図と同じ


果ては 国を動かす能力があるのは わが自民党だけと ぶちあげる

待て待て 自民党よ お前さんたち 公明党 創価学会票がなければ とうに政権からずり落ちて

いる 現在の状況はわかっているのか


もちろん わかっている わかっていて それができる 

それは公明党 創価学会幹部が 自分たちが全面に出れば 国民から嫌われることが

よくわかっているから

国民の新宗教キライ 創価学会キライは 浮動票といわれる大票田に多いのだ

だから あたかも 自民党が 自力で政権を維持できるような 印象を演出する


公明党支持者は 確かに多いし 創価学会の団結力と突破力は 半端ではない

それは敬意に値するといってもいい 学会の基本理念には社会変革があるから その意志徹底の

すごさは 組織として素晴らしいのだ


いま 確実な組織票として信頼できる 団体票は この国には学会しかないといえるほど

自分の生活確保しか考えていない 労働者票や これまで自民党を支えてきていた

JA・郵政などの大票田は いまや空中分解状態になっている


かつて 自民党を支えていた 同じ新宗教立正佼成会は 選挙協力はしているが 

そこに一貫した 政治思想や理念はない 自民も応援すれば 民主も応援する

自由投票が基本になている

公明党が支持する自民党議員を 佼成会も支持するという まか不思議なことをやるのだ


それだけ組織票が当てにならないと 選挙はデキレースになる

だから 浮動票がこわい


浮動票の層は 政治的に無関心だから浮動票なのだが 

彼らは 大勢 自分たちに火の粉が 被らないうちは 投票にいかない 

安穏としていたい人たちだから

愚痴はいうし 文句もいうが 明確な意思と決意がないから 痛い思いをしないと 動かない


だから 小泉の改革路線が こんなに痛いのか とわかり始め 

そこに 世界不況がきて やっと 自公独裁政権ではいかがなものか 

この痛みをとってくれるなら キライだった小沢も キライだけど 受け入れちゃおうっと

民主党の支持率が上がった


浮動票のこわさが 昨年後半から年明けに出た


そこで 慌てて 自公独裁政権は とりあえず 浮動票 つまり人気票で集められる層に

向けて あれこれやっているだけのこと つまりは 浮動票は一時の気分 人気で動く

日本を売った小泉を 9割近い支持にしたもの この浮動票


だから えさを与えれば 食いついてくると 国民を愚弄して えさを投げる

それを見抜けず 麻生のニコニコ顔の品格のなさにも気づけず 

自公の戦略にはめられる


昨日 発表された 内閣の定点観測で 下落だった景気が少し落ち着いた 持ち直している

ところもあるという 街頭の声があるという調査に踊らされ 

じゃ いいのか これで と思う 喉もと過ぎれば 熱さを忘れ状態になる


品格のない政治家に 品格のない政治をやらせているのは 実は これなのだ

つまり われわれ 国民の品格が問われているということ


いまの生活が この先続くという保証もない この国で

ハローワークに人の行列ができ 再就職も決まらないという この国で

なけなしの貯蓄をはたいて 有料老人ホームに入居した高齢者が 不動産会社と投資ファンド

餌食にされ 倒産や転売によって ホームから追い出されるという この国で

中小企業が倒産し からくも生き延びる道を求めて 融資を望んでも

貸し渋りで 事業の継続を断念し 企業倒産が 金融の失敗の付けを 払わされている この国で


品格なき われわれで いいのか

他者を思いやることもなく この愛なき社会で いいのか


人が他者のために 笑わないなら 自分が他者のために 笑おう

人のために 社会のために 生きようとする中で 品格のある 美しい笑いを

取り戻そう