秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

約束

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木曜日に 前に約束したように 焼鳥好きのNorikoを外苑前のYoshiに連れていく


真冬並みの寒さになった木曜 朝は雪もちらついたと 一足先に向かうタクシーの運転手さんと話し

昨今の景気の悪さは並ではないなどと語りながら Yoshiの前に着くと 「ここの焼鳥 うまいんですよ

ね」といわれる 神宮球場で野球観戦するときは ここで焼鳥を買っていくのだそうだ 奇遇というか 

当然というか タクシーの運転手さんたちは うまくて安い店をよく知っている


店に入ると ほぼ満席 「こんなの久しぶりだよ」と大忙しのオヤジさん 予約を入れていたが 秀嶋

といってしまったので オレとわからなかったらしい Red関係者は もう カントクと仇名でないと

すぐにオレとわからない


で カウンターでしばし飲んでいると やっぱりそうだ

まったく方向音痴で すぐに道に迷う奴は 秩父宮ラグビー場がわからない 

結局 皮ジャンも羽織らないまま 駅まで迎えに行く 思ったとおり ぷりぷり気味

そういうときは あれこれいわない さからわない うまいもん食わせるのが先

で この笑顔(写真)


丁度空いたテーブル席に オヤジさんが気をつかって移らしてくれて おいしい おいしいを大声で連発

オレもそうなのだが 本当にうまいとつい大声が出てしまう

いつもはこんなに混んでいないんだけどな というオレに わたしが福の神だからよと オレがさっき

オヤジさんにいったセリフと同じことをいう 

いやいやオレだ いえわたしと ガキみたいに軽く冗談でいい合いし ならば いまからYouのRedにいっ

て 客がいるかいないか確かめようということになる


オヤジさんから 昨日からYouの店Redが閑古鳥だと聞いていた 

それはそうだろ 3月の月例誕生会に常連のほとんどが来ていたから しばらくは常連は来ない

常連以外の客が来ないとそう忙しくはならないはず

だから 2年前に一度 Norikoを連れていったきりだったし 今日は次ぎにRedに行こうと実は決めていた


で Redへ 

案の定 客はおらず やはり オレのブログを読んでくれているYouが すかさず 退院おめでとうござ

います 

NorikoとYoshiにいくことは話していたから Yoshiで飲んでここをスルーして乃木坂界隈で飲んでい

たら 怒りましたよ とYouが冗談をいう 半分本気

話上手なNorikoは新人女性スタッフとすぐに打ち解け 22歳ですか? といわれ 大喜び かわいいです

ねといわれ また大喜び こやつめ Youのテクニックをいつ身につけたのか


そうこうしていると この間の誕生会で知り合ったTrue同様 たまにRedでライブをやているバンドの知

り合いで コンサートでYouが声をかけたという武蔵野美大の女の子がやってくる

冗談で話かけるオレは Norikoに オヤジ ちょっかいださないの と叱られ 

いつものスウィートな声かけをするYouは 話し方がやらしいとクレームをつけられる 

たしかに 初めての女性客へのYouのスウィートな接客は やらしい(笑)


人に気をつかうNoriko  自分も飲食で働いているから 客の少ないときに いい客はどうすべきかを知

っている ね 飲みたいよね? と女性スタッフに声をかける 

だったらYouにもごちそうしないとわるいべ とオレがいうのを待っていたように 当然でしょ 

で 隣の女子大生にも どうぞどうぞ となる

そのうち ブラジリアンのヒロが登場し 営業マンのヒロらしく 一人で来ている女子大生のお相手


Redの男子体育部常連は みんなそうなのだが 初めて来たお客がいれば Redを気に入ってもらおうと

サービスにつとめる 一人でもRedファンを増やす だれか知り合いができれば店にきやすくなる 

Youがそうしてくれといったわけではない それが当然の空気になっている 

仲間を広げ 人の輪を広げたい そういうやさしい連中なのだ


Norikoと会ったのは 前にも書いたように 4月からNorikoが忙しくなり平日の夜に こうしてゆっくり

メシをしながら 時間を気にせず話せる時間が少なくなることがあるからだが  

もう一つは 芝居と映画の企画の話もしたかったから


奴は入院中に読書のし過ぎ それに30歳を越えて これまでの疲れからか乱視も入り かすみ目にもなっ

ていて 渡している芝居台本と企画書が読めない 眼科にいかなくてはいけないのだが 付き合いの広い

奴はこの一週間 退院祝いやらなにかやらで 時間をとられ かつ まだ 手足のしびれやお尻の痛みが

ある さすがにRedにいた後半は 立っていた方が楽と立ち飲み状態

きっと 奴を心配するみんなに気を遣っている きっと まだまだ 痛いのだ

だが 人前では 痛みで弱音を吐かない 熊本の女らしい


そんな奴のことがわかるから 帰り際 また これから怒涛のように働くNorikoに メタボの騎士からお

守りを渡す

だれにも語れない つらさや痛み 寂しさが心をよぎったら おまえを認めているオレのこと オレの言

葉をふと思い出してくれればいい

これまで 奴のこうしたいという望みをかなえず 奴の生き方を非難し 説教ばかりだった

オレの反省の印だ 心配は心配でも 心配の仕方がちがっていた と思う


Norikoとは約束していることがある

オレがいい仕事をすることだ 奴がオレに期待してくれている いい芝居 映画をつくることだ

その約束はなんとしてでも果たす 奴としている大事な約束をきっと果たす

いつも漫才やってるオレたちだから マジが不器用だけど 

その約束を誓うとき メタ簿の騎士は真剣なのだ