秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

民度なき この国のテイタラク

小沢問題で 民主党内ががたついている

自公独裁政権は これまでの守勢から攻勢に転じ いままで渋りに渋り 引き延ばしていた衆議院

解散総選挙の頃合を見計らい始めた


それを後押ししているのは 大手ゼネコンからの政治献金問題に 嫌気が差している国民感情


検察の公設秘書起訴という事実に やはり 小沢は 元は自民党経世会の人間だからと もともとあった

小沢嫌いに拍車がかかっている

自公独裁政権は 鬼の首をとったような勢いだが この不可解な展開をマスコミも国民も問題にしない


二階を始め 自公独裁政権の大ボスの一人 元首相の森だって 西松建設からの資金提供を受けている

いつのまにか 自公独裁政権の大手ゼネコンコネクションの捜査は曖昧になり 民主党党首の公設秘書

起訴という動きだけが大きく取り上げられている


それに踊らされている国民もいるが もちろん これは不可解と感じている国民もいる


しかし マスコミは いまネタになり 悪役探しが好きだし それで視聴率がとれればと 真相を深くは

追わない軽薄さの塊だから 小沢問題しか取り上げない


良識あるとか 善意のとかいう不可解さを感じている市民とか 自民党の支援団体でもなく

創価学会会員でもなく 立正佼成会会員でもなく 労働組合でもない 組織されていない 無関心市民は
 
だから 政治家は信用できない 日本の政治家なんてあてにできない ましてや政党なんて悪の温床と 

政治を政治家を批判する

これは 無党派層ではない これは無関心層なのだ

政治参加を投げ出している人間に 権利主張はできない ということがわかっていない


そして 選挙があっても どこに投票してようかわからず あるいはする気もなく 棄権するか

たまたま 自分の友人が支持しているからと 組織票を動かす力のある自民党支持団体や立正佼成会会員

創価学会会員 労働組合の誘いに乗る


つまり 押しなべて 国民のだれもが 自分の意志と判断で政治に参加していない それは 市民として

責任を取ろうとしていないこと


選挙なんてやってもかわらない だからいかない というのは 自分の生活はどうなってもいいと宣言し

ているようなもの くだらないと政治家を批判しながら くだらないのは自分なのだ 


年金問題 後期高齢者医療問題 道路公団の問題 防衛省の不祥事 それに 現在の雇用情勢の中

リストラ解雇 派遣きりといった社会情勢の元凶となってきた 自公独裁政権をあれほど非難し

かつ 生活保護費や医療費 老後の年金を削られ 国民生活をこれほど ぼろぼろにされながら

政治不信と言い訳して 自分の判断基準がない無知さに気づきもせず 政治への参加から撤退し 国を見

捨てようとしている


が しかし 見捨てようとしているのは 実は 国民自身 自分自身だ


税金をこれだけとられながら それに見合う福祉サービスを受けられないという現実

その税金を官僚が天下りで自由に懐に入れ ぬくぬくと生きる社会という現実

税の負担にあえぎながら その現実さえ容認している


こんなテイタラクな政治 民意を問わず3度も総理が変わるという 民主主義の根幹を否定するような

ことを平気でやっている輩の 実態を解明しようともせず マスコミの視聴率稼ぎのネタに翻弄され 

自分の眼で 自分の生活実感で 政治を見ようとも 参加しようとしもない

それどころか 守勢が変われば また マスコミ報道と同じに スケープゴードとなった小沢批判で盛り

上がっている


こんな政治を生んでいるのは 投票して自分の意志を表さず 自分にとってよりよき生活のための一票

を自分の判断でやってこなかったから

自分の生活が安穏でよければと 生活に困窮する人々の痛みや苦しみ 高齢者が邪魔者扱いされ 人権を

無視され 孤独死しても 胸をえぐられるような痛みを感じてこなかったから


政治への関心を投げ出すということは 自分もそうなってもいいですよと 政治家にとって 政策立案

能力も 実行力もない テイタラクな歴代総理の愚かな治世を 愚かとわからない手助けをしていること


国を 社会を 生活を 変える力は そのうちだれかがやってくれるだろう では始まらないのだ

どうしようもないから 見捨てる では始まらないのだ


戦争の危機を回避する力は 戦争の眼が芽生えた その小さな芽を コツコツと摘み取ることでしかない

それを忘れれば 何が起きるかを この国の人々はもう忘れようとしている

日本だけで300万人もの命が奪われた あの戦争がどうして起きてしまったのか 忘れようとしている

そして 戦後 人々にどんなに深い心の傷を残したかを 忘れようとしている


昨夜 NHKのBSで『兵士たちの悪夢』というドキュメンタリー番組が放映されていた

地上波民放では クールの代わり目のスペシャルバラエティ番組ばかり

この国が 100年に一度といわれる世界不況の中にあり 自殺者3万人を生み出し 明日の糧に困窮する

人々が溢れ 失業者は30万人を越えたというのに アホなテレビ局は おバカタレントや人気タレントを

集め せんぺいかじりながら見るような テレビ番組をたら流している


その裏で 戦争に参加した帰還兵のPTSDがいかに危険で 悲惨なものか 現実にいまイラク帰還兵

を抱えるアメリカの大きな社会問題となっている現実を丹念に描いていた

残忍な殺戮をやっても おかしくならず かつ 自責の思いから自殺することも発狂することもない

ストレスに負けない兵士をつくるためのメソッドを開発し続けるアメリ

まさに 能力主義 実力主義の中で 上官 上司のいうことにいいなりになり 人を蹴落とそうが

蹴落とした人間が自殺しようが 他人が転ぼうが 作戦実行という結果だけを求めるアメリカ社会の

姿だ


そんな国にしたいのか そんな国でいいのか いまの生活で 社会で いいのか

いまこの国の国民が それに目覚めなければ お上のいうなりになる民度なき国民のまま

愚かな治世に翻弄され 貧しき人が 弱き人が 平気で見捨てられる社会が続く

それは だれかの問題ではない あたなの問題なのだ