秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

「復興のいま」「心のケア」

月曜夜のMOVE放送局。その時間でのアクセスは130件。そして、MOVEfacebookページにリンクしたアーカイブには1000件以上の方がアクセスしてくれた。
 
技術的な問題もある中、アクセス視聴していただいたみなさんには感謝するしかない。
 
昨夕、SmartCity FUKUSHIMA MOVEの設定デザインをやってもらっているEくんととりあえず、内覧用のサイトが上がったところで、以後1か月でやる作業の内容確認の打ち合わせをした。
 
その中で、MOVE放送局の技術的な点の改善方法を提案してくれた。視聴された方からもエンディングの音楽の大きさが会話を邪魔している点のご指摘があった。これも改善策がある。
 
実は、配信前、45分をかけて、リハーサルをやり、技術チェックはスタッフに任せきりになっていたのだ。それぞれに専門的な知識はあるものの、オレを含め、HDVの高画質画像でネット配信した経験のある者がほとんどいない。
 
そのため、技術チェックが十分ではなかった。結果、映像の残像が残り、見えづらい、スイッチャ―をからめた音声のレベル確認が完全ではないということが起きた。
 
自分自身が出演しているため、リハ、配信中のチェックをオレ自身もできない。そのため、こうした不具合に気づいたのは、事務所に戻ってアーカイブを見たときだったのだ。
 
視聴されたみなさんには、大変、申し訳ないという思いと、プロとして、これはいかがなものか。残像の問題があれば、あえて、カメラを動かさなければ…。エンディングの音楽も大きすぎる。なぜオペレーションは気づかなかったのか…などとあれこれ考えていた。
 
そのオレの気持ちをEくんは鋭く察して、こうすれば改善できるのでは…と教えてくれたのだ。
 
いま、ネットでの動画配信は普通になってきている。だが、多くは家庭用機材を使ってやている。そのため、データ容量が大きくなるということはない。現実に、ソフトバンクなどから出ているUstキットのカメラやマイクは、ちゃっちいものだ。
 
しかし、MOVE放送のコンテンツを含め、クオリティを守るために、うちが業務用で購入した映画も撮れるHDVカメラを使っている。簡易ではあるが、スイッチャ―も入れ、4カメ、3チャンネルの音声ラインが使えるようにしてある。つまりは、カメラ自体のデータが重い。スイッチャ―が絡むため、音声レベルのチェックも重要。
 
そうしたクオリティにしているのは、基本、オレ自身がスタジオ撮りの作品やCS放送、CM制作などにかかわり、いまは映画にかかわっているということもある。プライベート映像ではないレベルでつくっていかないと、MOVE放送局がリンクするSmartCityFUKUSHIMA MOVEのクオリティにまで影響する…そう考えているからだ。

どのような仕事でも、どのような取り組みでも、なあなあとそこそこに…というのが一番いけない。予算や都合がつかなくても、せめて、この水準で。その仕事の流儀がないと、ずぶずぶになり、いいコンテンツにはなっていかない。
 
スタッフばかりでなく、出演者を含め、いろいろ反省点はある。たどたどしく、ぎこちない最初の配信。だが、それを悲観的にとらえるのではなく、反省の上に立って、よりいいものにする意欲を持てばそれでいい。
 
台本を用意し、リハをやるというのは、オレたちの仕事では当然なこと。その水準に、関係するスタッフ、出演者がたどり着くべく、番組をつくっていく。その志が大事だ。
 
次回配信は月末。協働団体と「復興のいま」をテーマに語り合う。そして、来月10日前後の配信は「心のケア」をテーマに、被災地で十分ではない、被災直後、多くの死と直面した、子ども、警察官、公務員、消防団員の心の問題に光を当てる。