秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

思い

昨夜は大学時代の同級生で、地元F大の教授をやっているHと飲む。

別居生活に入り、専門の朝鮮近代史の研究に没頭できる環境ができ、意気軒昂。が、根がまじめで、いかにも学者タイプのやつは、相変わらず地味な生活をしている。

一昔前の研究者然としていて、連れていかれた奴が常連という焼き鳥屋は、戦中戦後のど演歌、歌謡曲がながれる店。ハイボールはないかとたずねたら、おかみさんに、そんな上品なもんはないと一蹴された。

一年ぶりの再会だが、会うたびに、ふけていく。なんと、店に入った瞬間、おかみさんから、あなたの息子? などと声をかけられる。爆!!! オレが奴の息子にみえるか?

確かに、Tシャツに皮ジャン姿は見かけは若いとはいえ、それはないだろう。

バーにつれていこうするが、私はもうこれでと、付き合わない。そんな調子だからふけるのだと注意するが、どうしようもない。結局、学生のような飲みで、最後は、餃子屋でビール。

質素倹約、研究一筋。学生の頃は、成田闘争にも参加した奴が、すっかり、いい研究者になっている。しかし、大学で教えられる学生は、こうした倫理観の高い師を持って、きっと学ぶことは多いだろう。

今日は、午前中おふくろの三回忌を無事おえて、午後から少年時代を過ごした大濠公園舞鶴城(黒田城)界隈を散策するか、大宰府まで足を伸ばして、湯豆腐でも食うか‥。

わざわざもってきたノートパソコンは、ホテルのインタネットサービスで不要。重い荷を担いで、明日、東京へ戻ることになる。

あえてPCをもってきて、無駄になるかもとも思ったが、肩に食い込む重い荷は、行きかえりの行程でいろいろなことを考えさせてくれた。

おふくろの思い、おやじの思い、姉の思い。そして、学生時代を生きた、同級生や仲間の思い‥。

その重みを心に刻んで、また、東京での闘いが始まる。