テスト稿
久々の晴天に、前日の酒が残る体でウォーキング。
洗濯と仮眠をした後、資料のプリント出し。夕方、舎弟のSを呼んでいて、奴に渡すための映画の資料。
生活情報やトレンドについては、普段から情報収集をしているし、データを読む力もある。10年ほど前、オレが奴にであったとき、その頭脳明晰さと消費動向や消費者の生理をつかまえた視点に感服した。
マーケティングやプランニングは、基本、センスの問題だ。それと、人への関心の深さ。時代の空気を読み取る力。出会ってすぐ、奴のセンスと発言の的確さに、こいつは仕事ができると直感した。最初は、外注の業者とクライアントという関係だったのが、いつのまにか、兄貴と舎弟の関係に変ってしまった
しかし、昨日は、ひさびさ、奴の本来の能力を垣間見た。オレの映画の企画についての説明をすばやく理解し、自分や自分の会社がどう関れるかを端的に紹介する。
雑談の流れの中で、ツイッターの話題になったが、その理解と説明も実に的を得て、わかりやすい。
あれこれ語る奴の姿をみながら、出会ったとき、受けた新鮮な感動が蘇り、映画の制作に巻き込もうと考えた、オレの眼は間違っていなかったと、改めて思う。
Sが来るので、事前に、赤坂で会社を経営するボランティア仲間のKさんも呼んでいた。SにKさんを紹介し、Kさん、弁護士のKさんとオレでやっている、イベントの企画も手伝わせようと考えてのことだ。
Kさん、机の上の映画の企画書に興味を示す。それはそうだ。自分の業界でも、映画をつくりたいと前々から語っている。
夜、まだ人と会うというKさんを見送り、Sと「韓」で、遅い夕食。前日、しっかり飲んでいるから、ほどほどのところで押さえ、男二人で、デザートのアイスをつつく。「韓」のママが、アイスを頼むオレにびっくりして、眼が点になっていた(笑)。
試練や困難は多いが、いま進めている映画の企画については、気持ちいいくらいに、適宜、適材が現われてくる。
連休中にテスト稿を上げ、5月中には、制作実行委員会立ち上げのアウトラインを固めたい。Sは、引越しのときに話していた映画の概要が、ここまで形になろとうしているとは、予想していなかったようだった。
天のとき、地の利、人の輪があれば、事は、思う以上に先へ進む。先はまだ遠いが、少しずつ、人の糸が絡み合い、風のそよぎが感じられた夜。
テスト稿をつくる意味と意義が、日に日に深くなっていく。