秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

いじめの国 日本 正義の国 日本

日本人ほど スケープゴード=いけにえが好きな民族はいない

家庭でも 学校でも 職場でも 地域でも 社会でも 国でも どの社会的単位においても いじめが大

好き 一つ火が付けば あっというまに 排他と無視=見えない暴力が広がる 文字というナイフが他者

を切り刻む 

かつてこの国が戦争へまっしぐらとなったときも この構造が働いた 

逆らうもの 異質なものは村八分 だから戦争反対がいえなかった

ケータイやインターネットの普及で 匿名性が確保されるようになってから それは一層 広く そして

陰湿になっている 肉弾戦のいじめなど いま どこでも姿を消している

見えないようにやる わからないようにやる だれがやっているか不明にする 未知のだれだからわから

ない奴まで おもしろがって いじめに加わる 

だから ますます 広がり かつ だれがいじめを始めたのかさえ みえなくなり ハイになり 陶酔し

性的な快感が生まれる いじめは快感なのだ 抑圧された性的な快感なのだ ストレスの発散なのだ

陶酔と快感 それは 罪の意識を消す 罪悪感はなくなり 責任の所在まで不明となる いじめる側にい

ることで集団への帰属が生まれ 居場所が確保されていると安心する

オレがやったことじゃない オレはだれかとつながっている みんながやっている だから オレは悪く

ない みんなと同じなら大丈夫 

「赤信号 みんなで渡れば こわくない」

いじめられている側も 自分はいじめられているわけではない ちょっとした冗談 ざれごと と やり

過ごそうとする でないと生きられない へらへら笑って 鈍感さを装う 孤独の中での葛藤を まだ

耐えられるうちは 他者に見えないようにする

それは しかし 恐れの裏返し

いじめという帰属から離れれば 火の子が自分にふりかかる だから みんなで同じであろうとする

いじめられても やり過ごそうとする 立ち向かうことができない 

いわゆる 同調圧力

いじめられる側も なんとか居場所を確保したいから いじめに甘んじてしまう

他人と同じ帰属であることが大事 そこからはずれて一人生きていく術を だれも教えられていない

だから 表向き いじめがみえない 

鈍感な教師 親 周囲の大人たちは みえないことで安心している

みえなれば それでいいのか 

みえないものを 読みとろうとする発想がない 能力がない 経験がない 人というものを知らない 人

を深く愛していない 愛したことがない 

つまり 自分をも愛していないから 他者へ 深い視線を投げかけることなどできはしない

みえないものがみえたときの自分が こわい 他者と深くかかわりあったことがないから どうしていい

かわからない

平穏であれば感じなくてすむ だらか みえないのではない みようとしていないだけ

みえたとき 自分の無力さと向き合うことができない だから みない

無力さと向き合うから 人は成長できるのに 他者にやさしくなれるのに…

マスコミも同じ 物事を深く探求したこともない ただのタレントやタレント的識者 タレント的報道マ

ンは 悪人探しが大好き 

きれいごとの 自分すら生活実践てきでいないだろう正義をふりかざし テレビ見ながら せんべいかじ

ってる 愚かな大衆を扇動し いじめの火に油をそそぐ

が しかし 本当の問題はそこにはない

きれいごとの正義が いまほど 大手を振って歩ける時代はない

正しいことを語ることが することが 何より大事

確かに 正しいことをすることは大事だ

だが マスコミや教師や親や みんなが同調している正しいこととは いったい 何だ

はーいと 素直に大人言うことをきき いじめはいけないことだと思いますと手を挙げれば

それが正しいことなのか

では なぜ いじめはとまらない 終わらない

はーいと手を挙げさせることが いかに意味のないことか

そろそろ 気づいたらどうだ

不正はいけない そのとおりだ と 賛同すればそれが正義なのか

いや そもそも マスコミも『』付き識者も 正義の市民も どこからその正しさの基準を持ち出して

きているのだ そもそも正しきことばかりをいう あなたたちは 人に語れるほどの正しさを生きている

のか 一度なりとも 自分という人間を 自分という人間の人生を 全否定したことがあるのか

明日の糧に困窮する人の声を 差別される人の憎しみを わが身を切られるように感じたことが一度でも

あるのか

人は失敗をする まちがいも起こす 人は人を欺き 妬み 憎悪し 人を傷つける 人は人を殺す

人は たかだかそんな存在でしかない

自分はそうではないと言い切りながら 人は 自分という人間を客観視できないがゆえに 人を簡単に

傷つける

それがいけないのではない そういう存在なのだ

だから きれいごとの話で終わらせてはいけない 本音はどうなのか 人を傷つけたいという本音を

いわせないから 一層 人を傷つけたくなる

たとえば 阪神淡路大震災のあと 神戸の復興はなぜあんなに早くできたのか

談合をやったからだ

マスコミや『』付き識者 市民が 忌み嫌う あの談合だ 土建談合だ

震災で仕事もなく 潰れそうな中小の工務店や建築会社を救済するために 大手ゼネコンも一緒になり 

互いの救済のためにに談合をやった そして 使命に燃えて 必死で神戸を復興した

これは じゃ 悪なのか 談合非難をするなら それについての見解を述べよ

タクシードライバーが 食べていけない リストラで 派遣切りで職を失った人が タクシードライバー

になったても 生きていけない

タクシー業界の全国一律初乗り運賃はおかしい 談合的体質を改善せよ 規制緩和で起きたこと

渋滞 客の奪い合い 居酒屋タクシー

これは 談合つぶしをやった結果できはないのか それについての見解を述べよ

所詮 きれいごとの 生活者の実態を知らない 学ばない 正義など それしきのものでしかない

にもかかわらず 正義 正義と まくしたて 子どもの現実も知らない 社会の現実を知らない正義が

台頭するから

かたちばかりの正義の顔をして いじめは続く

きれいごとの正義の社会ほど 息苦しいものはない

だから 人の眼の届かないネット空間に プライベート空間に 

六本木や渋谷のクラブに 息苦しさからのがれるための いじめが 薬物が 犯罪が生まれる

いじめの国 日本 正義の国 日本

だから

小沢へのパッシング 二階へのパッシング 麻生のヘナチョコ政治へのパッシングが生まれる

また 伊勢市の私立学校で自殺者がでる

いまの政治の混乱 経済の破綻 教育の崩壊 それを生んだのは小泉政権

郵政選挙で自公独裁政権をつくったのはだれだ

いま パッシングをしている あなただ

いじめ自殺がでれば 今度はそのいじめをやった奴らが いじめにあう パッシングされる

そもそも いじめの事実に気づけなかったのはだれだ あなただ

マスコミは政治不信を生む そう政治家を批判し アホな大衆はそんな政治はいらないという

政治は そもそもそんなにきれいごとか

マスコミの報道は そんなにきれいなのか 軽薄短小ではないのか 愚かではないのか

いまの政治状況を選んだのは あなたではないのか

だったら まず自公独裁政権を選んだ自分たちの愚かさと向き合い

それを 糾す行動をとることが先だろう

大人の姿が子どもの姿 子どもは大人の心を写す鏡

政治は 大衆の 市民の姿を写す鏡