秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

PRIDE

人は、恋だけに生きられないない。 なのに、突然、あるとき、恋だけに生きてしまうことがある。 それが結ばれえぬ困難を抱えている恋であればあるほど、深く人は恋に落ちる。 そのせつなさと苦しさが、恋が終わったあとも、人に、人を愛することの意味と深さ…

松蔭の言葉

あるコンペの相談を東映のCプロデューサーから受ける。 小作品ながら、4年前、同じテーマの人権啓発作品でCさんと仕事をし、その作品が教育映像祭の優秀賞を受賞したこともあるのだが、ある意味、人権啓発の根幹にある問題をテーマとしている内容だけに、息…

白夜行

東野圭吾は、おきざりにされた人の悲しみを描く作家。 テレビドラマ化された『白夜行』は、かつての松本清張の名作『影の車』を想起させる。子どもの中ある殺意。それを生んでいるものは何なのか。 オトナたちがつくった虚飾に満ちた、この世界に、汚れるた…

笑顔の下の悲しみを…

オレの映画企画に最初からかかわり、いろいろ心をくだいていいただいている、東映のCプロデューサーに、資料映像を見せてもらう。 昼、銀座、東映本社裏にある、鳥料理屋の「鶏のひつまぶし」が食いたくて、Cさんを誘ったのだが、逆にごちそうになり、恐縮。…

世界の中心で愛を叫ぶ

真実の愛にたどりつくのは、男も女も容易ではない。 心の弱さから、かりそめの愛を真実の愛だと思い込もうとすることもある。 だが、心の奥の真実の触感を人は裏切ることは、きっとできない。それが、自分が求めていた愛なのか、そうではないのか… 打算で解…

濃い話

あれこれ検討してみた。結果、村娘改め、姫ということに 村娘は、実は、由緒正しき某家の姫で、ゆえあって、村娘という仮の姿をしていたらしい 化身していたのかもしれないが。実は、ハマがいち早く、メールでこのネーミングを提案していた。聴けば、高校時…

眠い夜

午後、赤沼正一が出演しているプロデュース公演『ユダヤの女』を観劇。モディリアーニの同名の絵画が題材の芝居。 赤沼たち劇団の前回公演よりはおもしろかった。だが、セリフでドラマを運ぶこの手の芝居、たるいし、辛い。赤沼の芝居は赤沼らしい個性が生か…

革命的な行動を

週明け、党人事、組閣を行うという菅新総理の言葉とは裏腹に、週末から官房長官、党幹事長人事が行われ、政策継続のねらいから主要閣僚の留任が決まったらしい…。 突然の首相辞任。さらには、郵政改正法案、労働派遣法改正案など、連立政権の要といえる法案…

身も心も

劇団をやっていた頃、夕陽の落ちる靖国通りの向こう、新宿の喧騒の彼方に、未来があった。 だが、年三回公演のハードスケジュールと公演費用の捻出に奔走しながら、救いは酒しかなかった時代。 いとおしいと抱き締められる人もなく、愛を求めていた青春の歌…

お上に付いていく…

政権の不安定は、行政の執行を鈍らせる。 官公庁、行政関連団体を主なユーザーとするオレたちのような仕事は、その影響を直接受けるし、その表に現われない空気感のようなものは、ビビットに伝わってくる。 昨年の九月以降、民主党マニフェストにあった政策…

今月のOUT更新!

秀嶋賢人公式HP 今月の評論OUT更新! 「第49回多様性の中の孤独」。 鳩山政権の辞任劇、菅政権の誕生で、我々国民は、何に目を向けるべきなのか。他者性、日常の復権というキーワードを通して、多様性の時代を生きる日本人に求められる視点を述べてい…

散らかった?家…

来期の人権啓発、学校教育関連の企画でこの数日ちょこまか時間をとられる。 今年秋から年明けの仕事の仕込みのひとつ。20分程度の人権啓発や社会教育映像作品でも、企画の立ち上げから完成まで入れると、軽く3、4ヶ月は費やす。意外と知られていないが、…

時代を進める声

『イージーライダー』のデニス・ホッパーが亡くなった。 ハリウッドのスターシステム(新人を映画会社が自ら発掘し、著名スターへと育成するシステム)で、デビューした俳優。あまり知られていないが、ジェームス・ディーンとの共演作品もあり、同期の俳優で…

辞任劇

またも、二日酔い。 昨夜は、舎弟のSのお見合いをセット。小町の長年の友人であり、フリーアナウンサーのKさんと4人で、秀嶋カフェをやる。 舎弟のSが一時間遅れで、すっかりできあがってしまったオレたちについてくるのは、ちょい大変だったろうが、なんと…

エリー、マイラブ

レイ・チャールズが絶賛した桑田のヒット曲。 レイの声でこの曲を聴くと、横須賀や横浜の駐留米軍がいた頃の様子が浮ぶのはオレだけだろうか…。 いま沖縄の基地問題で揺れているが、福岡もかつては、いまの福岡空港は、板付基地と呼ばれ、米航空隊の主要基地…

他者の痛みをわが痛みと…

ベティが村娘の携帯と人形の行方を本気になって心配してくれる。 「そういうのって、女の子はすごいショックなんですよ。○○○さんの携帯と人形がみつりますように…」。 そう言葉をそえて、幾度もメールをくれ、ある落し物の問い合わせ先を一人で調べ、知らせ…