秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

忘れられたBIG WAVE

1950年代のアメリカンポップがスキだ。
 
どうしてだか、わからない。オレが生まれたのは、1954年1月。物心ついたときは、すでに60年代。
 
リアルタイムでその音楽を聴いたこともないのに…
 
思春期から青春期の恋を同時体験したわけでもないのに…
 
50年代のアメリカンポップを聞くと、幼い頃から心が、きゅんと、締め付けられた。
 
当時のアメリカ映画のワンシーンで、年老いた夫婦が50年代ポップやジャズのレコードを部屋のステレオにかけて、二人で踊るシーンに、いつか自分もこんなふうにできたらなと思った。
 
こんなオレでも、その頃は、まっすぐなところも多かったのだ。
 
幸いなことに、オレが中学生から高校生の頃、ロック全盛の中にあって、モダンフォークが花開いた。そのベースになっていたのは、50年代アメリカンポップ。
 
そのおかげで、オレは、高校生の頃、50年代アメリカンポップに出てくるような恋を、ほのかで、気恥ずかしい恋や届かない恋をすることができた。
 
そして、サザンのこの曲を聴いたとき、福岡の志賀島にある勝馬海岸に毎年、演劇部の部員と先輩たちで海水浴にいっていたことを思い出した。
 
不器用に、ピュアに、それでいて、やさしく、異性とのふれあいを求めていた思春期の風が、ほのかに頬にそよいだ一瞬だった。
 
聴きたい方は、下をクリック。夏の夕暮れ、ほてった頬に、秋の訪れを告げる海の風が吹き、きっと、あなたをなぐさめる。