秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

見えない力

ある人のことを心に思い浮かべていると、その人と約束や連絡していたわけでもないのに、出会ってしまう。

なにか自分がつくりあげようとしているイベントや取り組み、あるいは仕事のプロジェクトといった、幾人かの人の力、役割を担うだれかの力が必要なとき、特別周囲に声をかけたり、意図して探していたわけでもないのに、プロジェクトや事業の不足を補うように、サポートしてくれる方とめぐりあう。

私はそうした経験が多い。舞台や映画、イベントといった仕掛けを必要とする仕事だからということもあるだろうが、社会事業のNPOの活動でも、頻繁にそうした経験をしている。

ひとつの道をしっかりとして願いや思いを込めて歩んでいれば、おのずと道が拓けるというのは、そうしたことをいうのだと思う。

物事を進める、つくりあげるというのは、そうしたことがあるかないかが大きいと思う。

それがうまくいくのか、うまくいかないまでも何事が後に続く、記憶や記録に遺せるものになるかどうかは、自分の力ではない、そうした見えない力が必要なのだ。

木曜の午後から郡山、会津若松福島市と回り、それぞれの地域の方、県行政のみなさんと次の委託事業の調整作業でいつもながら協力や調整の打診、お願いに回ってきた。

これまでの活動と今回の事業のおかげで、私が提案した中通りをひとつにつなぐ、新しい形が生まれ、正式に発足できる下地が確定した。

それも、私の力ではなく、みなさんが抱いていた課題やそれを突破しようとする思い、それぞれの見えない力があってのことだと考えている。

いつもそうした見えない力をいただく度に、私は、また、そうした方たちの顔を思い浮かべ、力の足りない自分をだめだなと反省させられる。そして、出会えたことに使命感を覚える。

ああ、そういえば、福島市まで来ているのに…と国見町の役場のみなさんや2012年のイベントから協力いただいている飯坂温泉のおいしい漬物を売るSさんのことを考えていたら、立ち寄ったコラッセ福島で定期販売に来ていたSさんとばったり…

見えない力をいただいているうちは、まだまだやらなければいけないこと、その方のために自分にできることをと心を砕かなくてはいけないと教えられているのだと思う。

こんな私なのに、ありがたい。また、改めて感じた、弾丸ツアー。