触発と化学反応
いま自叙伝の出版で批判の的になっている酒鬼薔薇事件を受けて、1998年から2008年の10年間、動機不明の少年犯罪をどうとらえるかを基本に、「生きる力を育む」教育シンポジウムを実行委員会を組織し、年2回企画開催していた。
教育を学校教育、家庭教育の場だけから考えるのではなく、広く多様な分野の視点を導入しながら検討し、教育を考えることを通じて、社会や国、世界のあり方とその未来を検証しようというものだ。
教育を学校教育、家庭教育の場だけから考えるのではなく、広く多様な分野の視点を導入しながら検討し、教育を考えることを通じて、社会や国、世界のあり方とその未来を検証しようというものだ。
私の趣旨に賛同してくれたのが、社会学者の宮台真司氏、精神科医の斎藤環氏、教育評論家の尾木直樹氏だった。シンポジウムはやがて、超教育サイトOUTとしてウェブでも展開した。
このときに私が意図したのが、触発と化学反応だ。
このときに私が意図したのが、触発と化学反応だ。
それぞれの分野で先進的で、斬新な提言をしている研究者や学者、評論家といった人たちが、分野を越えて、直接顔を合わせ意見交換する機会や場は、一般の人たちが思うほどない。
宮台氏、斎藤氏、尾木氏も、一堂に会して、意見交換をするということはそれまでなかった。
コーディネーターやネゴシエーターがいなければ、分野を越えてそうした人々が共同する場は生まれない。しかし、私たちの生活、日常は、多様性にあふれ、いろいろな分野の影響や示唆の上になりたている。
宮台氏、斎藤氏、尾木氏も、一堂に会して、意見交換をするということはそれまでなかった。
コーディネーターやネゴシエーターがいなければ、分野を越えてそうした人々が共同する場は生まれない。しかし、私たちの生活、日常は、多様性にあふれ、いろいろな分野の影響や示唆の上になりたている。
とりわけ、いまという時代は、それまでのカテゴリーやジャンル分けで何事かを理解し、達成することがほぼ困難な時代だ。
それまである専門分野の視点だったものを、他のそれらと出会わせることで、そこにはより大きな広がりと飛躍を生む。分野という表層を突破すると見えてくる新たな地平やステージがある。
それまである専門分野の視点だったものを、他のそれらと出会わせることで、そこにはより大きな広がりと飛躍を生む。分野という表層を突破すると見えてくる新たな地平やステージがある。
私が福島にかかわり、福島で出会った人たちを県内、そして県外、とりわけ東京という首都のそのど真ん中にある港区とつなごうとしているのも、そこにねらいがある。
明日明後日は、昨年から提言し、選定にこぎつけた福島県風評対策委託事業「チャレンジ若い力」のMOVE企画「ふくしま まけねぇ魂!」第一回事業「浜の漁師魂・かあちゃん魂応援学習バスツアー」だ。
もっとも復興再生の厳しい浜の漁師町の現実とそこに生きる地域の人々と港区、および港区と縁の深い都民のみなさんをつなぐ。
明日明後日は、昨年から提言し、選定にこぎつけた福島県風評対策委託事業「チャレンジ若い力」のMOVE企画「ふくしま まけねぇ魂!」第一回事業「浜の漁師魂・かあちゃん魂応援学習バスツアー」だ。
もっとも復興再生の厳しい浜の漁師町の現実とそこに生きる地域の人々と港区、および港区と縁の深い都民のみなさんをつなぐ。
生活者同士のふれあい、つながりの中で、何かを感じてもらえるか。そして、なにが生まれるか。
小さくとも、そこに触発と化学反応が起きると私は確信している。