秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

代弁者でも代表者でもなく

統一地方選挙後半戦も明日まで。日曜日は投票日だ。外苑東通りに面した、うちの事務所の前は選挙カーでかまびすしい。

選挙のたびに、いつも思うことがある。いや、選挙をやる政治家だけではない。

いまの時代、自分の業績や実績をやたらにアピール人たちが増えている。実体は、大した業績や実績があるわけではない。だが、底の浅いところで、さもそうであるかのようにふるまう人たちが増えている。

ただ、売名したいだけであったり、社会的な評価を得たいだけであったりする。バブル時代にいた、ナントカプロデューサー、ナントカプランナー、ナントカコンサルといった人たちだ。

最近、特に目に付き、鼻につくのは、自分、もしくは団体が、市民や地域住民のなにかを代表しているかのような物のいい方やふるまいを恥ずかし気もなくする輩だ。等身大より大きく見せて、人の気を引こうとする。

政治の場でも、マスコミの場でも、社会貢献の場でも、やたら、それが目に付き、鼻につく。

真剣に、地域や生活者、市民のことを分け隔てなく、考え、行動している人は、そのような浅薄で、下品なふるまいはしない。真摯な人ほど、謙虚で、本気で悩み、考え、そっと行動している。

大声で自分の実績を叫んだり、名前を連呼したりしはしない。行動で、姿で、そして、多くの人との交わりの中で示すものだ。そして、一緒に考えよう、一緒につくろうと呼びかける。主役が自分ではない。

そういう人が少なくなった。代弁者でも、代表者でも、主役でもなく、人々が、地域の人が、市民こそが主人公だと脇役に徹することのできる人だ。

悲観ばかりではない。私は、社会貢献事業を通じて、あるエグゼクティブの方から、ぜひ会っておいた方がいい若者がいるとひとりの青年を紹介された。

決して、自分が主人公になろうとはしない。それでいながら、社会を変える力を持っている。

目につき、鼻につく、うさんくさい時代に、そんな出会いが、明日への希望をかすかに持たせてくれる。

港区議候補の横尾としなりとは、私にとって、そんな男だ。

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