秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

ある人にはあり、ない人にはない

気遣いや配慮…。それはどんなに小さなものだったとしても、人の心を癒し、かつ励ます。
 
今日、それを二つももらった。
 
ひとつは、昨年、第三回福島応援学習バスツアーの御礼で訪ねた、郡山ホテルハマツで収録した、ふくしまFMの「Face to Smail」のオンエア。
 
ハマツの総支配人と営業支配人のお二人が部屋を用意してくれ、そこで収録した10分ほどのインタビュー番組。実際には事前の打ち合わせと収録で2時間ほど語り合った。それを私の伝えたかった要点を見事に10分にまとめてくれた。
 
しかも、私がMOVE発足のときから、スローガンとしている以下の言葉を、最後にきちんとパーソナリティが読み上げてくれた。

「市民の声が生かされる地域・社会づくりを進めよう!」「市民の力で、都市と地方、地方と地方の新しい絆を創造しよう!」「市民の意識を育て、市民が主役となれる国づくり、国際交流を目指そう!」

パーソナリティの声に、なぜかグットきたw

ホテルハマツ、ふくしまFMの担当者のみなさんの気遣い、配慮に感動した。

その数時間前、昨日のブログで紹介した、大腸がんを罹患したクライアントさんと会っていた。10年ほど前に出会い、印象深かったその方と人の仲介で仕事として再会した。だから、不意の病魔による中止ゆえに、経費の請求をする気持ちはなかった。
 
「知り合いの仲とはいえ、公私のけじめはつけたいんだ。そうしないと私の気持ちが収まらない」。そういって、経費はいいという私に請求書を出すようにいわれた。杓子定規な契約規定を知りたいといわれたが、それは業界内のことだ。私は言いよどんだ。
 
そして、こう続けられたのだ。「いろいろなところに寄付するのもいいのだけれど、福島の応援を秀嶋さんを通じてやりたいんだ…」

生死にかかわる病魔にある人のその言葉に、私は、ただただ感謝の思いでいっぱいになった。私も負けずに、規定のごくわずかの部分だけをお願いしますといった。
 
そして、30分ほど、病気やこの間、私に忠告をくれた話題を互いの冗談にして、笑った…
 
人はいいときばかりではない。いや、いいときではない方が多いと思う。
 
そのいいときではない、思い悩むとき、そんな出会いと縁をいただいている私は、自分の生きている価値不相応の幸せを回りからもらっている。

そう思える気遣いと配慮… 残念ながら、自分自身の反省を含め、ある人にはあり、ない人には、ない。