秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

応援メッセージ

世の中には大仰に、地域のため、社会のため、国のために、国益のためにと言葉にする人たちがいる。
 
だが、そうした人々から世界のためにという言葉を聞いたことがない。
 
かりに、世界のためという「言い方」をしたとしても、それは、先進諸国と新興国のような経済成長や経済的安定を歩む国々だけの豊かな国でくつる「世界」でしかない。
 
もっと正確にいえば、日本において世界とは対アメリカでしかないという場合も少なくない。
 
簡単だ。富しかみてないからだ。
 
自国の国益しか考えられない国、国民は、他国や他国民の利益を考えられない。そんな自国の富にしか目を向けない国は世界から信頼もされなければ、愛されもしないだろう。

よしにつけ、あしきにつけ、富める国や政治経済において世界的影響のある国々しか目が向かないということは、そこでいわれる地域のため、社会のため、国のためも、決して、社会のためでも、国のためでもない。
 
自分のための社会であり、自分のための国でしかなく、そこで辛酸をなめている人々の暮らしや尊厳をうばれている市民、国民へ視線は向くはずがないのだ。

だが、こうした中にあって、この国に限らず、人々の生活の現実と向き合い、特定の嗜好によって人の生活や現実をとらえるのではなく、あまねく人々にとって何が必要かを考え、地に足の付いた地道ないまを生き、みなにとって、よき明日への積み重ねを続けている人たちもいる。

もし、地域のため、社会のため、国のためになり、それが世界にも貢献できる人がいるとしたら、私は、そうした積み重ねを己の名声や名誉、富のためではなく、小さないまが世界の、みなの明日につながると信じて生きている人たちではないかと思う。
 
じつは、簡単なことだ。目先の目に見えるものではなく、まだ、目にみるとことも、手にふれることのできない、遥か先を見ているか否か。ビジョンを持って、行動しているかどうかなのだ。

今日、ある地元の区議から応援メッセージの短いコメントを求められた。喜んで引き受けた。それは、彼が区議という生活者に最も近い政治の場で、政治という大仰な枠を越えて、学生時代から続けている地道な活動をいまも続け、地域のために、遥か先に求められることをいまから取り組んでいるからだ。
 
私はこうコメントした。
 
「市民、生活者の日々の暮らしの向上が地域・社会・国・世界を変える一歩になる。それを最も理解し、実践している。それが横尾さんです。彼が港区議であることを私は港区の誇り、財産だと思っています」。