秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

愚兄賢弟

いわきから戻った夜、1年ぶりほどで、舎弟のSと会う。

私には、10代の頃から、個性豊かな先輩や面倒見のいい同性の先輩が多かった。子どもじみたところもあり、なにかに夢中になると一本気になってしまう私をおもしろがってくれもすれば、また、危ういとサポートしてくれた先輩たちだ。
 
それと同じくらいか、それ以上に、愚兄賢弟の賢弟になってくれる後輩にも恵まれている。こちらは同性ばかりでなく、男前の異性たちもいる。

映画づくりにせよ、舞台づくりにせよ、また、社会的な活動やイベントにせよ、仕事でつながっている連中も、社会活動でつながっている連中も、私が何かへの思いを深くすればするほど、そして、何事かを形にしようと夢中になるほど、しょうがねぇな…と口でいいながら、いろいろにサポートしてもらっている。

秀嶋組のスタッフなどその典型で、MOVEを担ってくれているメンバーの多くもそうかもしれない。そして、普段、頻繁に会うこともないSもそのひとり。
 
いま取り組んでいる社会事業のこともだが、映画の話になると、Sは、すかさず、そういう手もあったか…という指摘や情報、アドバイスをくれる。
 
もともとプロデュース能力のある男なので、当然なのだが、現場や作品に入ってしまうとそれを見失う私には貴重なアドバイザーだ。
 
Sに限らず、私の性格や主張、こだわりやいい加減さの両方を知ってくれている連中の言葉は、批評的であろうが、否定的であろうが、どのような指摘でも素直に聴ける。

そのおおもとに、なんとか、私が夢中になっていることを形にしてやろうという思いが伝わってくるからだ。
 
こんな勝手な愚兄をよくぞ見放さずに付き合ってくていると感謝しつつも、やっぱ、これやろうぜ…といってしまうのも私で、ときには、それじゃダメだろうと声を大きくする私でもあるのだが、その変わらない私でいられるのも、奴らのおかげだと思っている。
 
富や栄誉と縁がない私が、15歳のときからこれまで、舞台や映画、社会イベントや教育、社会評論のようなことを続けてこられたのは、そうした先輩や後輩、そして、私の気ままさの犠牲になってくれてきた家族の支えと期待があったからだと思う。

そういえば、女酒豪編集者Rとも、ずいぶん会ってない。たまには、奴とも酒を飲み、小説や映画、社会評論の与太話をしなくては…

いやいや、その前に、Sにも指摘されたように、しっかりショートショートフェスの準備、準備w