秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

心の自由

昨夜、1年ぶりくらいに、出版社の酒豪編集者Rが来訪してくれた。相変わらずの酒豪だが、以前会ったときよりかなりやせている。
 
物事への取り組み方が丁寧で気遣いと読みが深い。段取りもうまい。だが、それだけ実現能力が高い分、Rでなければできないという仕事が多い。やせてしまったのも、そうしたことと無縁ではないだろう。
 
ズバズバ物をいい。的確な指摘をする。たまたま、雑務できていたMOVEの事務局次長のOさんは、男秀嶋のようなRに、私にもまして鋭い指摘をされて、驚いたり、感動したりw

私は私で、そばでみながら、相変わらず、キレのいいRに関心していた。

クリエイティブに仕事のできる人というのは、男女にかかわらず、共通したものがある。一言でいえば、設計ができるということだ。
 
それも、どこかで見たような、聞いたようなつまらない設計ではない。また、ただ儲けになるというだけの設計でもない。人からよく思われようというものでも、受けをねらったものでもない。

これがいまなくてはならないという何かの確信とこうすることによって、実現を阻むものを越えていけるという現実を見据えた対処がわかっているということだ。

可能性を考えるのではなく、いまなにをしなくてはいけないか。そこにしっかり目を向け、実際にそのための行動を堅実にやれる力だ。

まじめとか、一生懸命とかいったことではない。それとは、ほぼ無関係といってもいい。まじめで、一生懸命であれば、叶うものでもないし、じつは、それが実現を阻むことの方が多い。

なぜなら、心が自由になれないからだ。自由でなければ、気づきや発見と出会えない、つまり、いい設計ができない。そして、それを形象することができない。

視線を広く、深く。それには心の自由がいる。