秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

さすけねぇ

会津の㈲がぶりガーデンさんからSmartCity掲載の内容確認のお電話をいただく。今年の3月訪ねた会津地鶏のGaizu信さん、FM会津NPO地域連携センターさん、こちらからお願いしている、会津カレー焼きそば…。
 
その他2団体程度が情報提供していただけそうな感触で、なんとか会津から当初予定していた5団体は確保できそうな様子になってきた。だが、やはり、スタートは最後の駆け込みになるだろう。
 
昨夜、会津出身の民謡アイドルNさんとMOVE放送局のキャンペーン&キャスターの件と会津弁指導の件で打ち合わせ。
 
会津は腰がおめぇ」というと、確かに会津はまとまりと団結心が強い分、閉鎖的かもしれない…とNさんがいった。
 
「いやそうじゃねぇ。会津が腰がおめぇってこたぁ、懐がふけぇってこった。歴史と伝統のある分、そうそうに外の人間の言葉には動されねぇ。それはほめられることだべ」
 
会津弁で話したわけではねぇ
 
しかし、いわきにはいわきの、浜通りには浜通りのノリと構えがあるように、会津には会津のノリと構えがいる…とずっと思っていた。

Nさんにも、それはある。やはり会津の女なのだ。芯はきっと強い。わざわざ、自らSmartCityの内容をじっくり確認するために来てくれたのだ。派遣のバイトをいつくか掛け持ちする生活の中で、県の観光課や観光協会キャンペーンガールもやっている。
 
20代半ばで東京で民謡アイドル、会津弁を生かした仕事を続けていくのはそうそうに簡単なことでないと思う。
 
秀嶋さんのような発信力のある人が福島を応援してくれていることに感謝しています…ふとNさんがそういった。彼女のような会津出身の人から見ても、昨年の「福島東北まつり」は驚きだったらしい。
 
NPOの支援事業に、県、港区、いわき、福島、会津若松福島民報、さらには復興庁まで後援につき、福島から多くの業者さんが参加していることに驚いたという。

確かに、改めていわれてみれば、その通りだ。
 
だが、いつも、だれにでもいうことだが、イベント事業で支援しようとしたのではない。最初っからネットワーク事業をやるつもりでいた。そのために、地域の生産者や業者の方とつながらなくてはいけなかった。それにイベントは最適だっただけのことだ。

ストーリーと最終到達点のビジョン。多くの人が思いつきのようにとらえているかもしれない時期、あるは思いつきでも何かやっているという実感がほしいとき、それでも覚めた眼で先をみていないと、いまやっていることも中途半端になる…このハードルを越えれば、その先に道がある…そう思えば、おろそかにはできない。
 
すべてのことに思惑と設計があると知ってNさんは関心していた。だが、そこでの大変さはこれだけあるのだと話すと、会津の母の如き口調で、こういった。
 
さすけねぇ…さすけねぇ…さすけねぇ
 
失礼ながら、Nさんの若いかわいい顔の向こうに、会津のおばちゃんたちの顔がいくつも見えた。