秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

そろそろ始まる

人が何かの機会に出会うといのは、それぞれに意味がある。

まして、出会う人、それぞれに何か抱えている課題や目標としているもの、あるいは、自分の進む道に壁や障害があればあるほど、そうしたときに出会う人や出来事というのは深い意味を持つ…
 
わずかばかり生きてきて、わずかばかり人より夢や未来を多く追い求め、わずばかりそのいくつかを実現し、また、その多くがまだ実現できない人生を生きていると、それを実感することが多い。

今月後半、遅くとも来月初めからテスト配信を始めるMOVE放送局。実は、インターネット配信はもう3年以上前からやりたいと思っていたことだった。
 
福島のことは別にして、自分がいろいろな社会的なメッセージや映画、音楽、美術といったアートを語る上で、インターネット配信はいずれ不可欠になると思っていたからだ。だが、場所やいろいろな機材面での調整がそれまでなかなかうまく段取りできなかった。

それが、SmartCityの構想を具体化する過程で次々にうまく回りはじめ、さらには、堅い福島情報ばかりでなく、人に関心や興味を持ってもらうにはキャンペーンガールようなアシスタントがいれば…と漠然と考えていると、また、それにふさわしく、ぴったりの女優さんやタレントさんと出会ってしまった。

生放送を含め、インターネット配信を常時流すことはMOVEの活動の上でも大きな眼目となっていくだろう。同時に、その場を通じて、福島情報に限らず、福島情報が提示するこの国の政治や制度のあり方、地域の文化芸術についての発信の場にもなっていくと思っている。

偶然でもそこに関わる人たちにとって、広く世間に知ってもらうための足場となってくれたらと願っている。幸いにして、MOVEには多彩なメンバーがいるし、MOVEを応援、協働する会のみなさんも、多芸多才な方がいる。

こちらから決めつけで、あるいは思い込みだけで配信するのではなく、アクセスしてくれる人々の声や意見、提案でつくりあげるというスタンスもしっかり持っている。
 
テレビや報道のいろいろな限界の中、ここはおもしろい、番組づくりに参加できる…そうした新しい情報共有と配信の姿を示していく。

人はいま現実とその次にあるメディアやこれまでのインターネットの世界から、もうひとつ別の第四空間を求めている。自覚的ではなくとも、すでに第四空間にこそ、自分たちの求めるものがあるのではないか…と気づき始めている。

その小さな挑戦がそろそろ始まる。