秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

養老天命反転地

本日の朝からいわきへ向かい、いわき市の慰霊祭と精進に参加してきます。
 
深い理由も目的もありません。ただ、ただ、亡くなられた方々への追悼の思いだけです。また、ご家族、友人、知人、仲間を失った方々へが少しでも早く平穏な時間を迎えていただければという願いだけです。

初めて出会った場所がいわきだった。そして、深く知ったのがいわきだった。最初はそれだけでした。しかし、いわきの現実を知ることで、福島の他の地域が抱える問題とも出会い、人と出会うこともできました。その現実を語り、考え、仲間をつくる中で、東北全体の地域のあり方、東北ばかりでなく、この国が抱える地域の問題を考えざるえなくなりました。
 
それは、私が生業としている社会、教育、人権、平和といった、これまでの仕事と深くつながるものでもありました。高齢化社会と地域の喪失は一対です。それは共同体の力を弱め、地域の教育力をも奪います。生産、加工、物流、消費を衰えさせるばかりか、文化、伝統、芸術、歴史をもなえさせます。

パトリオティズムなき社会は、偏狭な民族主義国粋主義の温床にしかなりません。コミュニティの脆弱さは、人々に安心な社会も提供できません。高齢者、女性、子どもたちにやさしい地域社会、そして国とはどういった姿であるべきか。その原理原則をみつめられるのも、家を起点とした地域のあり方であり、姿なのです。
 
それをしっかり検証し、いままでと同じものをただつくり直すのではなく、これまでの弱さやもろさから脱却した、新しい地域の姿を模索しなくてはいけないときにきています。
 
失われた御霊に慰霊と追悼の思いを馳せると同時に、生かされたものが、それを求めて、次の時代への道を拓く。その願いと思いを新たにする一日です。
 
いまその課題への回答として見直されているもの…ご紹介しておきます。
 
 
 
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