秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

みなさん。ありがとう。

いつもなら、完全に忘れてしまっている自分の誕生日。それが、今年は、FBのおかげで、どうしても気づかされるw

FBを始めたのは、昨年1月末。同郷の先輩、ジャーナリストの鳥越さんも、FBで幾度となく連呼しているが、オレもFBを始めてすぐから、これまでのソーシャルネットワークの概念を越えた、Facebookの未知なる可能性に魅せられたひとりだ。
 
そして、それは、2月以後、世界各国で起きた市民運動、市民革命ではっきりと姿を示し、かつ、3月、震災においては、市民同士の支援や協力の輪がFBをツールに広がった。
 
オレ個人のことでいえば、まもなくNPO法人化するSocial Net Project MOVEという組織の輪を広げることができ、いままで出会うことのなかった志や願い、思いを共有できる優秀な人々と出会うことができた。
 
運動そのものに参加しなくても、オレの活動や願いを応援してくださるたくさんの人とも出会えた。
 
もういまから15年前。
 
社会学者の宮台真司精神科医の齋藤環、そして、いま尾木ママとしてタレント活動もやっている教育評論家の尾木直樹とOUTというWEBサイトを立ち上げ、シンポジウムを行い、教育や社会問題を通じて、市民意識の形成ができないかともがいていた時期がある。
 
あのとき、FBのようなツールがあれば、オレたちの活動はもっと大きな波を呼べていたと思う。オレがFBと出会って、これだ!と確信した背景には、それまで10年以上に及ぶ、オレなりの闘いがあった。

OUTが閉鎖してからは、自分のHPを立ち上げ、OUTの精神を継承し、短い評論を続けた。かつ、シンポジウムはMOVEという名で、小グループの集まりに変えた。当時、行きつけだった、アンダーグランドな飲み屋を会場に2回ほど実施した。しかし、それでも恒常的に人々とつながり合う場とはなりえなかった。

この一年で、オレのネットワーク、そして新しい人との出会いはこれまでにない、驚異的なものだったと思う。メッセージを投げかけ、そこに意見や感想、あるいはジョークを交わす。そこで浮かび上がる人間性や文章力、ユーモアのセンスを手掛かりに、人の輪を、リアルにも匹敵するつながりを築いていった。
 
オレの58歳の誕生日。ここまで生きているとは思っていなかった。と同時に、まだやり残していることが山積している。

いつもなら、忘れている自分の誕生日。今年は、オレがやり残していることを教えてくれる誕生日になった。