秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

人は欲と二人連れ

その人の評価というのはどこで決まるのか…
 
それがわかっている人といない人、意識している人、いない人と、まさに十人十色。
 
要領よく、時節に乗るというのは、ある意味、処世術にたけているし、知恵があるということにもなる。臨機応変、その場その場をうまくかいくぐり、ほどよいタイミングで自分の陣地をこっそりかすめる…という人は決して少なくはない。
 
しかし、その小賢しさがいやらしく見える人と、何事かを成す度量のある人と見える場合がある。
 
基本、人は多くは欲と二人ずれでしか生きられない。金や名誉や名声や…自分の誉れとなるものが欲しいのが人というものだ。
 
だが、そればかりを求めて、要領よく立ち回る人間には、結局、人はついていかないし、人望も集まらない。集まるとすると、利益や打算、計算だけで集まる人ばかりになる。
 
なんとなく、多数の人の輪にいるような気にはなれるが、おそらく、その人間がつらく、落ち込んだときに、親身になって、話を聞いてくれる者はほとんどいないだろう。苦言をいってくれる人間もいなくなる。
 
ヘンな話、人は心配されてナンボの存在でしかないのだ。心配されるほどに、利益や我欲とは別のところで動いている人間でなければ、だれもついてはいかない。

しかし、そんなつまらないことに足をとられるのも、みんなだれかに認められたいからなのだ。認められ、尊敬されたいなら、利他のために本気で生きられなくてはいけない。利他あってこそ、利己がある。最初から利己を求めていて、利他はありえない。
 
人は所詮、欲と二人連れ。だが、包帯のようなウソの利他の装いは、結局、自分を貶めるだけだ。

明日は大いわき祭の第2回全体会議。新しい人も多く加わり、理由は様々だが、この2ヵ月の激動の中心にいられなかった人間もいる。あれこれ心を砕いていた人間もいる。関わり方や思いもいろいろな人が、いま42人。参加者は25名程度だろう。

さてさて、保身や見栄や体裁ではなく、オレも含め、全員が自分というものと向き合えるだろうか…