幕開け前
大いわき祭まで、17日を切っている。
しかし、まだまだ、作業として終了していなくてはいけないことがいくつか残る。その状態で、あれこれ目配せしなくてはいけないことが起きるし、続く。
100里を行くものは、九十九里を半ばと思え。
ここからが本当の正念場だし、ここでしかいろいろな課題や問題に対処できる時間はない。ギリギリまで時間があると考えたくなるものだが、実は、それほどに時間はないのだ。
芝居でいつも思うのは、幕が開いて、初めてひとつのコトが終わる。幕があくまで、実は何も始まってはいなし、何も終わってはいない。舞台初日、幕が開くところでやっとすべてがスタートし、終わりの始まりがくる。
千秋楽のことを考るのではなく、まず、幕を開けることを考える。そうしなければ、いま向き合わなければならない人や人の気持と向き合えなくなる。
それは、人の心を置いてきぼりにする。それに準備に穴ができる。それでは結局、いろいろとうまくいかないことが起きる。
これからは連絡業務の大事さが増してくる。作業段取りの手際も求められてくる。
何事につけ、幕が開けばなんとかなる。しかし、幕開け前10日間くらいが、その質と内容を決めるのだ。