オレがオレを見つめている…

昨日はほぼ一日外回り。午前中、女性カジュアルファッションで有名ないわき市に本社を置く、ハニーズに出向き、大いわき祭でやるハニーズコレクションショーの打ち合わせ。

 

事務所にもどり、有名女優のＡさんの事務所に連絡をいれ、その足で、六本木のフラダンスのスタジオへ。Ｍ先生の出演交渉。快諾をいただく。再び事務所にもどり、少しソファに横になって、次は、赤阪のハワイアンズの店へ。店長のＳさんと出店の打ち合わせ。一度事務所にもどり、港区へ提出する書類の作成。７時前に店へ再び。Ｏ先生とバンド演奏についての打ち合わせ。

 

Ｏ先生の演奏があるのに、そのまま帰るわけにもいかず、Ｔ大学教授秘書のＴがなにやら話がありそうだったので、店で合流。バンド演奏の水準の高さと高齢な方がこれを楽しみに、衣裳をつけ、化粧とヘアスタイルをハワイアンして、飛び入りで踊る姿に感動していた。

 

実は、このところの緊張続きのせいなのか。ハワイアンのやさしい音色とフラの踊になぜか、オレも涙がにじんでいた。つかれたり、傷ついた心に、フラとハワイアンはやさしい。Ｏ先生の佇まいもどこかやさしさにあふれていた。

 

見知らぬやさしさに包まれると、冷え切った人の心は泣きたくなるものだ…

 

体調のかんばしくないＴと別れ、雨の中、タクシーで戻るついでに、コレドへ。あれこれ思うこともあり、前日の酒も抜けきっていないというのに、飲んではいけない酒を次々にあおる…。

 

オーナーのＭさんが、そんなオレに、震災後、秀嶋さんって仕事していないよね？と尋ねるｗ　ブログを読んでいるとこの人何をして稼いでいるのだろう…と読めたそうなｗ　確かに。

 

人は何かとお別れしなければ、新しいものと出会うことはできない。新しいことに挑もうという気持ちも起きない。ただ、その新しいというは、キラキラしたものばかりではないし、見失っていた過去の時間や人の思いを拾い集めることだったりもする。

オレはいま、この仕事にならないプロジェクトを通じて、見失っていた何かと出会おうとしているのかもしれない。国も、地方も、都市も、人も　震災後、いろいろなものとのお別れのときを迎えている。それは何かを拾い集めるためのものなのかもしれいないのだ…

宇宙の闇の片隅で、そんなオレをオレがぼんやり、力なく見つめている…

 

 

キリンジ　エイリアンズ