秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

すべては人ため、道のため、国のため

今週末金曜、土曜、いわき市に向う。
 
このブログであれこれクレームをくれた、「いわき市民」を名乗る所在のわからない人たちにアドバイスされるまでもなく、これまで回っていなかった自治体や関係団体への取材と協力要請。それに以前回った避難所への取材。当初から予定していた行程。
 
前日から入るのは、立ち上げている支援グループMOVEからオレと格安旅行会社社長のKW。
 
KWは香港での仕事があったのに、オレが一人で行こうとしているのを知って、急きょスケジュールを調整して同行してくれることになった。実は、一人となると、カメラも回し、取材もし、企画の提案もしと、ちょっときついとは思っていたのだ。
 
被災して混合米の処理に困っている相馬屋さんなどいくつかの会社、生産業者にも顔を出す。相馬屋さんの支援は、いまFB親友Tさんに尽力してもらい、動き出している。これも、「いわき市民」を名乗る人たちが批判している、いわきジャーナルのSからの依頼要請と情報があってのことだ。

当初、また、KWとの二人旅かと思っていたら、MOVEの仲間の北海道中標津の皮膚科医のK先生、東大医学部教授秘書のT、相馬屋さんの支援のために15キロの米を購入してくれた、有名タレントもくるエステ経営のKが日帰りで土曜日に参加してくることになった。
 
みんな仕事や遠隔地にある中、オレの行動に同調し、みんな手弁当で、自ら役割を見出そうとしてくれている姿はありがたい。

いま、いわき市内のホテル旅館はどこも満室。原発の作業員、いわき市の復旧作業にきている土木関係者などで向こう3カ月ほとんど空がない。ちょっときついが、初めての参加ということであれば、日帰り行程の方がいいだろう。被災地の状況も見てもらいたい。

詳細はこのブログでは語れないが、今回の提案と協力要請が、いわきと東京の港区を市民で結ぶ最初の一歩になるだろう。また、オレの仲間そして、FB親友Kさん、Tさんたちとも一緒にやれる新たな市民活動にも。これは支援ではなく、地方と都市、地方と地方の協働だ。
 
オレたちが何かをいわきのためにやるのではない。いわきとともにやることで、東北のあり方、この国の地方のあり方、自治のあり方、国のあり方を見直す契機にしていかなくてはいけない…と思う。
 
これまで会津若松の避難所をまわるねらいもあって、夜のいわきを見ることはできなかった。今回は、ちょっと離れた宿泊先にはなるが、いわきだけでの活動だから、昼間の世界ではない、いわきも知りたいと思っている。
 
これはオレがいま、いわきを題材にと考えている映画の企画のためだ。

初めて参加する仲間には、見たまま、自分の直感を信じて受け止めてもらいたい。つまらない先入観や他言などはどうでもいい。オレが常に語っている、社会を変える自分の行動として、あるがままをあるがままに。
 
人の打算や計算、思い込みや身勝手さも、自分を変え、社会を変える糧にしてしまう。その心意気と志で、前へ進もう。
 
すべては人ため、道のため、国ため…。そこにつまらない文句や愚痴はいらない