秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

その道を探しにいこう

人一人にできることには、限りがある。だが、小さな一人の力がいくつも集まれば、それが大きな力になることもできる…。
 
自分たちの判断や意志、願いや決意をだれかにゆだねるのではなく、自分たちの思い、夢、未来への期待をなにかにあずけるのではなく…
 
自分というどうしようもなく小さく、見栄や体裁や虚勢や保身、脆弱さや愚かさ、淫靡さや邪な心、偏見や嫉妬心や競争心、闘争心をもあわせ持つ、欲望の塊という、頼りない自分でも…
 
その小ささを互いの小ささでおぎない、埋め合い、うまくいかないときは、うまくいくように話し合い、努力し、うまくいくときは、互いに歓び、感動を共にし…
 
もうだめだ、面倒くさいとさじを投げて、あきらめるのではなく、あきらめない強さを持とうと励まし合い…
 
間違いは正し、いままで間違いと思っていたものにも真実があることに気づきを持ち、正義を語るのではなく、愛を語り…
 
思い込みや辺境な心から自由になって、明日を拓き、明日を信じられるためには、自分たちの小さな力、ひとつひとつが愚かなものでも、頼りないものでもなく、何よりも大切な宝だと信じられたら…
 
家庭も、地域も、社会も、国も、そして世界もどんなにか、人々にとって幸せなものに変わるだろう…。
 
政治や政治家を批判することはだれにでもできる。薄っぺらな正義を連呼するだけなら、だれにでもできる。だが、批判し、中傷し、揶揄するだけで何が変わるだろう。
だれが幸せになれるのだろう。
 
失敗や挫折を笑うのではなく、失敗をともに考え、挫折を乗り越える道をいっしょに模索し…自分にとっての幸せではなく、あなたにとっての幸せを考えなくして、だれが幸せを感じられるのだろう。
 
沈没しそうなこの国をつくったのは、自分。沈没しそうなこの国に生きているのも自分。だれかにすべてを預けて、だれかをいけにえにして、知らんふりをするのはもうやめよう。
 
世界が変わるこの時代を同じ時間、同じ国、同じ地球にいきる、大切ないのちのひとつとして、自分のいのちを、あなたのいのちを生かす道を探しにいこう。
 
大仰なことではなく、自分の毎日の暮らしの中から、朝起き、そして夜休むまでの当り前と思っている時間の中から、その道を探しにいこう。