秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

なんとなく、みんなでパクパク

ついにというか、とうとういうか…。
 
オランダせんべい」を数年ぶりに食べることになった。
 
酒豪編集者Rのところに「オランダせんべい」宣伝マン兼中標津の皮膚科医K先生から届いたもの。予定では先週二人+ベティ、イワと食するはずだったが、Rがインフルエンザで倒れ、今週末、上京するK先生との飲み会で食することにした。
 
ところが、Rの奴、今度は普通に風邪をひく。が、体育会系らしく体調が悪いのに、事務所までK先生から送られてきていた「オランダせんべい」を届けにきてくれた。
 
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「おいしくはないんだけど…。なんとなく手が出て、あると病みつきになっちゃうんですよね…」といいながら、Rがパクパク。久ぶりに口にするオレは、「しかし、決してうまいものじゃないだろ?」と、ふにゃふにゃな癖に、噛み切れないするめのような奴をパクパク。
 
書きかけの小説のこと、アニメ会社経営のKさんと進めているドラマ企画のことなど語りながら、二人して、パクパク。「明日、大阪なんです…」「そう…」。といいながら、お茶をすすり、パクパク。
 
Rが帰って、原稿を少しだけすすめ、自主作品のオーダーを配送して、ぼちぼちコレドに顔を出すだろうK先生に合流すべく、事務所を出ようとしていたら、突然の女ベティが、「コレドでいっぱいやりませんか?」。やはり、ベティはオランダせんべいと縁があった。
 
到着の遅いK先生を待ちながら、札幌俱知安の血を引くベティにオランダせんべいをかじらせ、パクパク。ぼんやり、静かに飲みたかったという奴と二人してぼんやりカウンターに座り、パクパク。隣に来ていた常連の女性にもすすめて、パクパク。
 
なぜが入れ替わり立ち代わり客でにぎわう店で、遅い時間に到着した、今回の「オランダせんべい」仕掛け人、K先生にリベラリズムアナーキズムを講義しながら、パクパク。そこに、この話題の主人公、格安旅行会社社長のKさん、オーナーのMさんも参加しながら、パクパク。
 
うまいのか、まずいのか、珍しいのか、仕方がないのか…。それでもみんなパクパク。
 
近々に結婚することになった極東のノムリエが、オランダせんべい根室を宣伝してくるとK先生がいうと、がんばって根室を広めてきてねと肩をたたかれたらしい。
 
なんでもノムエリの店は、極東のオアシスになっているらしい。確かに。根室の「オランダせんべい」、うまい、まずいは越えて、なんとなく、みんなでパクパクに向いてる。
 
なんとなく。そんな時間は、きっと自然の厳しい根室でも、人の心が擦れ違う都会、東京でも必要なのかもしれない。パクパク…。