人にやさしい社会
あれこれ本を読み漁り、年始を過ごし、思いをめぐらしながら、新しいパラダイムを考えているという話を昨日のブログに書いたのだけれど…
いきつくところは、ソーシャルビジネス、ウーマノミクス、ライフワークバランス、セーフティネット。おおまか、この4点が、これからのキーワードになる予感。
これらは、先進的大企業ではすでに取り組みがはじまり、現実に稼動している。
基本、先進的企業の取り組みが上場企業全体に広がり、それが中小を巻き込んでいくというのが、景気の動向においても、企業体質と企業社会の制度変更の動きと相場が決まっている。それが社会の姿を変えていくというのは、資本主義社会ではやむえない原理のひとつ。
だが、これまでの資本主義経済の基本的な論理を越えようとしているのが、これらの取り組みだ。
財界や企業が求めるシステムや人材の要求は、結果的に大学教育、初等中等教育に影響を与える。教育制度改革においてもこれは、無視できない動向。つまりは、社会全体を変えていく力になる。
そこには、集団としての個ではなく、個に比重を置いた、ゆるやかな集団の形成という意図がある。これまでのような画一的な評価や画一的に目標達成を目指すのではなく、個に応じた評価、目標を目指すというのは、大きな大変革。
これはチャンスの新たな創造にもなるし、生き方の選択の自由を広げることにもつながる。それが労働においても、教育においても、人々の動機づけを高めるに違いない。
いわば、人にやさしい社会の形成の始まりになるかもしれない。