秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

困難の中で人を思う

芝の教会で、月次活動計画の会議に参加して、同席していた、赤坂在住のKWさんの誘いで、田町で新年の仲間内の飲み会。
 
数日前、新年のあいさつに和菓子をいたただき、ハンナのばばあの店で一緒に飲んだT大教授秘書のTさん、南麻布在住の弁護士のKRさんと田町駅で合流。KWさんが、みんなに声をかけていた。
 
KWさん、社長業をやっているだけあって、人をみつけるのがうまい。弁護士のKRさんもT大教授のTさんも、オレの縁だが、それを深く結びつけて、共同作業をしかけるのが実に巧み。
 
ところが、KWさん、生まれながらの赤坂育ち。東京っ子のくせに、超ミーハーなところがある(笑)。正月にテレビで、田町のまぐろ専門店を見て、行きたいと思ったらしい。
 
しかし、KRさんもTさんも、突然の誘いなのに、世代が比較的近いということもあり、すんなり集まった。弁護士のKRさんとTさんは初対面だったのだが、弁護士と教授秘書という職業柄、コミュニケーション力は高い。ものの数分で旧知のように、冗談をいいながら飲む。
 
Tさんは、病後ということもあって、ほとんど酒は飲んでいなかったが、男たちの下ネタにも爆笑し、マジな話にもほどよい言葉と相槌を入れる。さすが、超お嬢様学校のS大学出身(笑)。カラオケルームか、あやしいキャバクラの客引きにしか見えない、KRさんも、ぶっちゃけ話で盛り上がる。
 
途中、コレドで予定しているトークショーの話から、オレが初めてコレドに顔を出したときのことやオーナーのMさんのこと、夕刊FのUちゃん、海坊主とオレが読んでいるプロデューサーのKさん、いま病後の回復にリハビリに励んでいるSさん、マエストロのSさん、劇団MのKさんたちとの出会いの話で盛り上がる。
 
まだ、コレドデューしていない弁護士のKRさん、興味深々。電話をもらえば、カントクの舎弟でかけつけますと、これまた爆笑。
 
社会をどう変えていけるのか、人のために自分たちになにができるのか、そんなマジ話を真摯に語り合いながら、ほどよい冗談を言い合う。
 
仏教では、他者のためへの取り組みや行動を菩薩行という。それは、崇高なことをそういうのではない。人と笑顔でふれあう。ちょっと席を譲る。困っている人がいれば声をかける…。そんな些細なことから始まる。
 
自分に時間と生活のゆとりがあるから、だれかのためにそうしたことをする。それも悪くはない。だが、本当の菩薩行というのは、自分が苦しいとき、困難にあるとき、それができる自分であるかどうかが、大切なのだ。
 
KWさんは、若くして先代の借金を含め資産と会社を受け継ぎ、いろいろと苦労もある。Tさんも不安定な契約の中で仕事をし、体調の問題も抱えている。KRさんは、弁護士だが、それで食べていくには、それなりの苦労もある。
 
万全ではないところで、なにができるか、万全でないところで、どう社会に役立つ生き方や行動ができるか。それをどこかで目指している。それが明るい笑顔とたのしい会話を生んでいるのだ。
 
困難の中で、人を思う。苦しみの中で、他者をいたわる。それができる自分でありたいと、3人の笑顔をみながら、改めて思う。