秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

武士の家計簿 笑顔の家計簿

6時に起床し、掃除のあと、外苑へ運動に出る。久しぶり。
 
外気は冷たいがその冷たさが心地いい。銀行にいくついでに、六本木の青山ブックセンターで本を数冊購入。「デフレの正体」を買うつもりでいっていながら、迷った末に、大好きな平野啓一郎の小説とハーバード大学ビジネススクールの世界の経済構造分析の講義本、それに、最近社会学者で注目を集めている大澤真幸の自由論の評論本を購入。
 
大坊珈琲店がやっているので、新年のあいさつ代わり、ゆっくり濃い珈琲を飲みがら本でも読もうと思っていたのだが、昨年見に行けなかった『武士の家計簿』が14日で終わると知って、取り急ぎ、丸の内松竹へ。
 
 
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前評判ほどではない。森田監督のアングルやカット割りもいただけない。この人はやはり、あまり絵心はない監督だと思う。絵でなく、物語で見せる監督。しかし、親子代々、脈々と続くいのちのつながりはきちんと描けている。地味ながら、観客が集まった理由に納得。
 
夜、銀座から戻る。ふと、ハンナの明かりを見ると、4日だというのに明かりがついている。3日に乃木神社に初詣にいき、例年通り、お札をもらい、おみきをいただくのだが、その冷えた樽酒のうまさがからだに残っていた。
 
いつもなら5日くらいまで休んでいるハンナのばばあの元気な顔を見る。近所の高齢の一人暮らしの女性も座っていた。武士の家計簿をネタに、江戸、戦前の修身の教育がいかに大事だったかに始まり、満鉄、満鉄電力、果ては、大杉栄、甘粕大尉の話へ。
 
まるで見てきたようなオレの話に、正月三が日、ひとりで部屋にいたという高齢の女性、喜んでいた。その間も、男優の赤沼、最高齢監督の孫Kなどから新年のあいさつ電話やメール。
 
夜、11時過ぎに部屋に戻り、就眠。
 
今年は、一日、その日これをやったというものをひとつでいいから刻んでいこう。ひとりの方でもいいから、出会ったときに笑顔になってもらおう。そう決めている。
 
果たして、4日始業の日、それができたかどうか。数字の家計簿も大事だ。だが、出会いを活かす、笑顔の貯金も大事。