秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

女子フィギアをみながら

事務所の掃除。夕方、イワとベティが来訪。
 
当初は、ネーリストKの自宅で、なじみの仲間が集まって、わっと年忘れの会をやる予定だったらしい。外での集まりだったら、それもいいと思うが、ネーリストの自宅となると、実は、気が引ける。
 
一般家庭のお宅にお邪魔している気になってしまい、恐縮してしまうのだ。段取りをしてくれたネーリストには申し訳なかったが、ほかにも、俳優の内田、長部、奈穂にも声をかけてしまっており、いきなりネーリストの家というわけにもいかず、結局、こじんまりとオレの事務所で飲むことにした。
 
というか、そもそも、ベティは、イワやオレが、そういう気の使い方をするということがわかっていただろうに。おじさんたちは、親しき仲にも礼儀ありの人たちなのだ。行き違いがないように、もう少し、話をうまくまとめられなかったのかと、久々説教。
 
初めから説教されるとわかっていたらしく、イワと現れたベティ、顔がすでに赤い。オレの説教にたえられるように飲んできたという(爆)。それじゃ、追加の説教はできない。
 
丁度、女子フィギアのフリーの決勝をやっており、それを見ながら、鍋をつつく。オレの予想とおり、安藤美姫が優勝。浅田真央ファンの二人は、当初、浅田を応援していたが、安藤の演技をみて、なるほどと納得していた。
 
フィギアは、俳優の演技にとても似ている。音楽をどう体で表現するかという基本は、台本をどう生きるかにそっくり。安藤は大人の女性に成長し、それを体現することでは、いま世界トップだと思っている。
 
ジャンプやステップ、スパイラルなどは、俳優が舞台に立つ上での身体所作の基本とも通じる。同時に、指先や表情の微細にも心を砕かなくていかないという点で、音楽性、表現力が問われる。
 
そして、個性によって、そのアピールできるもの、できないものが明確。もともとある個性をどう銀盤の上で、開花させるかは、まさに、舞台そのものなのだ。どこか遠くに個性はあるのではなく、すでに生まれながらに与えられた個性の上に、それをどう磨くか、それが大事で…。
 
と、次第に熱く語るが、みんなフィギアに夢中で、ほとんど聞いていない(爆)。
 
内田と別れ、カラオケにいきたいというベティにひっぱられて、イワと3人、オレご用達の西麻布のバー&カラオケへ。ここにくるのは、たぶん、5月か6月以来。
 
どうしてだろう。イワが、オレ世代のちょっといい歌ばかりをうたう。なんだか、元気づけられている気分。表には出さない、イワのやさしさ。
 
ひとりタクシーで戻り、後片付けをして、そのまま爆睡。こういう年末と年の越し方をオレは、あと何回できるのだろう…。ふと、そんな思いが感謝の思いとともに、湧き上がる。