秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

人の道を通す

窓の外、眼下を走る外苑通りは、昨夜のイブ並みに渋滞している。それをみつめながら、ああ、ここに越してきてから、もう一年になるのだなと、ふと気づく。
 
DEISELの会員バーゲンから戻り、ポストの中に不動産の案内チラシをみつけたのは丁度、1年前。すぐにいまのオフィスを下見し、年明けには、引っ越しの段取りを始めていた。
 
あれから1年。あっという間だったというのが普通なのだろうが、実はずいぶん時間が経っているような気がしている。それくらい、この場所に引っ越してから、いろいろなことがあったからだろう。
 
その間、いなくなった人間もいれば、新たに出会った人間もいる。顔を出さなくなった場所もあれば、一層顔を出すようになった場所もある。
 
引っ越し前、これがひとつの新しい出発になるだろうと予感し、確かに、いくつかの新しい出来事とは出会ったが、まだ、新しい出発といえるところまではたどりついていない。やっと1年で、踏み出せそうなというところまできたということだろう。
 
年賀状をポストに投函し、1年間、世話になった部屋の掃除のための洗剤など購入する。
 
何事もけじめと感謝が大事。中途半端に物事を推し進めたり、我執にとらわれて、俯瞰の目を失い、猪突猛進することも決して事をうまくは運びはしない。ひとつひとつにきちんとけじめをつけていく。
 
当り前のけじめや当り前の道の通し方。
 
それが、個人においても、家庭においても、地域においても、大切なことなのだ。それができていないところに、社会や国を覆う不安の根源がある。
 
年末年始に向けて、改めて、人の道を通すことの大切さを実感する。