秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

革命と恋は夜つくられる

朝一で、メインバンクへ。忙しくて決算書を出すのを忘れていた。
 
担当営業のMおじさんとしばし、最近の景気について語る。どこも悪いが、やはり、青山界隈はオレたちの業種の会社も多く、とりわけ厳しいということがわかっている。
 
1Fの窓口にいき、いつも顔を合わせる女性行員の方に雑務手続きをお願いする。思わず、「Iさん、ずっといるよね?」といってしまう。爆笑。
 
だって、オレが信金の窓口を開設した10年近く前から、移転する前の店舗からいた。聞けば、もう7年目だという。あいらしい人で、下町の明るい御嬢さんという雰囲気。テキパキしていて、ノリもおもしろい。やはり、信金はち着く。
 
そのあと、ひきこもりで、夜11時まで、編集作業。まだ、新しいシステムの動作環境がよくない。結局は、編集スタジオに持ち込んでの仕上げをやるしない状態。プレビュー前のCプロデューサーの映像確認は、うちの事務所で見てもらうしかない。
 
動作の悪いシステムに苛ついて、うさばらしに、コレドへ。閉店時間も近かったが、幸いシナリオライターの集まりがあって、あわてて飲まなくてもよい雰囲気。
 
なにやら、Mさんが、前から話したかったのだが…と、まじめな顔で隣に座る。コレドでトークショーがやりたいらしく、その相談。ITでのリアルタイム配信も考えているらしい。
 
Mさんがやりたいと思っている腹案も、また、いい。ある事件を通して、世界、そして、この国のおろかしき現実とそれを支配しているしくみをあぶりだそうというもの。
 
そんなのを聞いたら、オレが燃えないわけがない。ということで、Mさんと角のウィスキーをやりながら、1時過ぎまで。
 
恋は、夜つくられるという。それは、二人がひそひそ話をするように、語り合う時間が夜に向いているからだし、ひとり、異性との新しい未来予想をして、深く異性のことを心の中で醸成させるからだ。
 
その姿は、実は、革命に似ている。何事かあたらしい未来を拓こうとするとき、いきなり、大勢の人間の前で、プロパガンダをやるわけにはいかない。やはり、ここでもひそかな密談がいる。
 
だが、その密談が心躍るようなものでなければ、大衆を前にして、人々の心をひきつけるプロパガンダにはならない。
 
だから、革命と恋は夜つくられる。
 
Mさんと恋は無理!だが、革命はつくられるかもしれないと頭をかすめた夜。