秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

見果てぬ夢

松本幸四郎、当時、染五郎時代、日生劇場でこの作品を観た。
 
いま、松たか子が演じている、酒場で働く、あばすれの女給役は、いまは亡くなった元宝塚スターの上月晃だった。
 
その頃、小劇場で芝居をやっていたオレは、その後、「ラ・マンチャの男」を制作・プロデュースしている東宝商業演劇を学んだ。そして、再び、今度は帝劇で東宝の関係者としてその舞台を観た。
 
東宝にいったのは、尊敬する渡辺保先生がいたことも大きかったが、やはり、この舞台の感動が少なからず影響していると思う。
 
もともとは、オフオフブロードウェイで上演されていた、いわば小劇場演劇。キャパ200名程度の劇場で無名の作家、演出家たちが誕生させた舞台は、やがて、オフブロードウェイで公演され、それがブロードウェイのプロデューサーの眼にとまり、アメリカ演劇の中心で上演されることになった。
 
そればかりか、世界各国で上演され、現代劇、ミュージカルの名作となっている。
 
テーマ曲の「見果てぬ夢」は、今日を懸命に生きる人々にとって、永遠の応援歌だ。