秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

手料理

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東京にまたまた、雪。前日から冷えていたが、やはり。

午前中、早々に井荻のオフィススタジオのロケハンを済ませていたのは大正解。事務所に戻り、鰹節をかけた、ホウレン草のおひたしとオクラを乗せた豆腐、高菜の漬物と卵かけごはんで、遅い昼飯をしていたら、天気がみるみる真冬のそれに変る。

カット割りが遅れている。が、しかし。昨日の夜は、墓所や埋葬関連グッズの会社を経営するKさん、弁護士のKさんとボランティアでやるお彼岸のイベントの打ち合わせをやることになっていた。

この間、小町が、「カントクさん。ぼたもちとおはぎの違い、知ってはります?」と聴かれて、それは、同じもので、関西と関東で呼び名が違うだけじゃないか、などと、無知をさらしてしまった。

会社経営のKさんが、春のお彼岸のときにやった進行表をオレに見せて、「秀嶋さん。ここに、ほら、書いてあったじゃないの。どうして忘れちゃうかな」と諭される。

そうだった。春はぼたんの花の季節にお彼岸があるから、春はぼたもちと呼び、秋は、萩の咲く季節だから、おはぎと呼ぶ。日本国の常識を憂いながら、大事な仏教行事にまつわる小話を忘れている。

なんてことをやりながら、企画をまとめ、みぞれの降る中、寒いから熱燗ということになり、こないだ、引越しを手伝ってくれた近所のMさんと、俳優座で演出をやっている息子さんとを近いからと無理やり呼び出し、ハンナへ。まさに、青山村ネットワーク!

と、これも、前、村娘を連れて来たときに初お目見えの民主党衆議院議員のIさんと連れの女性がいる。
名刺を切らして、渡していなかったのをIさん、覚えていて、すっと差し出す。「裏を見てよ」と自慢げにいうから、みれば、あの美しい棚田。徹底している。こちらも連れがいて、Iさんとは話はできなかったが、縁を深めよというなにかの啓示に違いない。

いつもは暇なハンナ。外は雪だというのに、珍しく混んでいる。3つ以上頼むと忘れるばばあだから、加減しながら頼む。最後はオレたちだけになり、またまた、オレが政治や文化や、俳優座がいるから、70代の小劇場やら語るというか、叫んでいると、いつもの調子で、ばばあ、コンロの脇で眠る(爆)。話相手をしてやらないと、自分が暇になると、いつもこうだ。

外は寒かったが、いい酒だった。専門分野の違う大人同士の会話は、はずむ。それでいながら、地元を舞台にした2・26の話にはみんな関心がある。オレは、語り部か。いまの世のあり方に疑問を持つがゆえの共感。その輪の中にいたからだろうか、ばばあの手料理のつまみに珍しく箸が動く。

いや、きっと、小町がこの間の奴の気持ちを察したオレへの御礼文に添付してくれた、手料理写真をみたからだ。ごっくんものの料理。(写真)くいてぇ! 註:人妻小町ではない。料理の方だ。

オレは、ずいぶんこういう料理を口にしていない…。