秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

リレーションシップから学べ

昨夜、ネーリストのKさんから電話をもらう。

自宅飲みをしようという話をしていて、その確認の連絡だったのだが、ベティちゃんもきていますよ、私もいまから行きますよと、付け加える。それって、オレにも来いよといっているようなものじゃんというと、もし時間がありましたら…。

さすがわ、会社をやっている女性だけのことある。強引さがないが、結構、吸引力のある言い方。で、二日続けて、Redへ。

カリスマIも来ると聞いて、奴が登場するのを待ちながら、だらだらバカ話をして飲む。そのうち、珍しく、赤ら顔で、お手伝いのエリが登場。ベティをネタに、エリ、K、オレで盛り上がる。

下では、ヒロが合コン。いつもひとりでくる奴に、たまには、仲間とか、知り合いとか連れてくるのが、常連の務めだろうと小言をいっていたのだが、さすわがわ、体育会系、きっちり、人を連れてきた。

なにやら、合コン自体は、敗戦の色濃厚。ちらみしたが、女性陣の方が男たちの度量を上回っているように見えた。女性陣は、Red初の客にしては、イケテいた(笑)。

人間同士のリレーションシップをつくることが下手だから、イケテル女子も逃すことになる。いまは、人間同士向き合って、信頼感を築くことが、どの生活場面においても人は苦手だ。

だが、お盆の中日に合コンとは…。

なかなか現われないカリスマを見捨てて、Youもオレも、店じまいの雰囲気になった頃に、カリスマ登場。カリスマの弟子だった、美容師のKくんも二日連チャン。2時近くまで語る。

お盆ということもあり、葬儀や墓の話、自分の家の宗派の話などへ、ネタを振る。つい先頃、おやじさんを亡くしたカリスマは初盆だ。といっても、東京は盂蘭盆の7月がお盆だから、初盆は先月。

お盆に集まっているのだからと、オレが意図してネタをふったのを、カリスマは見抜いていた。「お盆らしい、いい話ができたよね」とベティ、ネーリストのK、美容師のKくんにふる。

合コンもいいし、お盆の休みに羽を伸ばすのもいい。しかし、心のどこかに、先祖のことや亡くなった人のこと、そして、敗戦64年の15日に、ふと先の戦争で理不尽にいのちを奪われた人のことを置いて欲しい。

いまだに、日中戦争、太平洋戦争の歴史的事実を歪曲して伝え、歪曲された情報を正しい歴史と思い込んでいる連中がこの国にはいる。「新しい歴史教科書をつくる会」の輩や田母神を支持するような輩だ。その歴史認識は、議論に値しない。


この数週間のNHKハイビジョンでの特集番組、BSの放送などを見てもわかるように、一部の歴史を歪曲している連中の嘘が、そのまま、あの戦争の嘘とつながっていることは自明なことだ。

実際に自分で現地へ足を運び、取材し、戦争で傷ついた人々、人権を蹂躙された人々の声も聞かず、彼らのいまの生活を自分の眼と足で確かめることもせず、歪曲した歴史書や論文を読んで、それが正しい検証であると思い込んでいる輩がいる。

情報とは体で得るものだ。自分の眼と耳と足と、触覚でつかむものだ。なぞるように、机上で学んでいては歴史の真実も、人間の声も聞こえはしないし、見えはしない。

中国人や韓国人、朝鮮人インドネシアやマレーシア人、フィリッピン人。アジアばかりでなく、欧米の人間と、直接面と向かい、いま自分が持っている歴史認識を語ることを一度でもしたのか。その中で、強い信頼関係と友情とを結んだことがあるのか。人間同士のリレーションシップをつくったことがあるのか。

それを自らに問えば、答えはおのずと明らかになる。