秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

よりよい人間関係の秘訣

昨日、今日と二日続けて、銀座でランチ。

昨日は、東映のKプロデューサーに夏のご挨拶をもっていく。今日は、この間の官公庁コンペの反省会で、Cプロデューサーとテレビなどでも紹介されたことのあるカレー店へ。夜は、オイスターバーになる店。

二日続けて、移動で大汗。自転車がパンクしているのに気づき、昨日は地下鉄にしたが、パンク修理をして、今日は自転車で移動。どちらも、このところの蒸し暑さで大汗となる。

昨日6日は、広島原爆の日。そして、神宮外苑花火大会の日。毎年、広島原爆の日は忘れないが、花火大会の方は、失念する。花火の音で、ああ、花火大会かと気づく。車で移動していたときは、外苑周辺の混雑でそれと気づき、自転車になってからは、通行できないほどの神宮球場の人並みでそれと気づく。

今年は、前日、Redで花火大会の話をしていたし、久しぶりにNorikoからメールをもらい、いい花火スポットはない?と聞かれていたから、さすがに、忘れていなかった。

いつも、夏が近づく頃は、今年こそ、浴衣でも着て、だれかとどこかのレストレンで花火見物をとも思うのだが、半年前から予約をする気にもなれず、結局、毎年、花火の打ち上げ音を聴きながら、仕事をしているか、部屋でひとり、あれこれやっている。

2年前、同じマンションの会社に勤めるハンナの常連さんに誘われて、管理人さんたちと健保会館屋上の花火見物席に招待されたのが、10年以上乃木坂に住んで、唯一の花火見物だった。

青山界隈で飲むのは、この日はやらないのがかしこい。とにかく、青山が一年に一度、人と車で溢れる日。うかうか出かけたら、人並みと渋滞、蒸し暑さにやられ、せっかくの花火見物も汗と疲労で興ざめになる。オレは人ごみが嫌いだ。

で、おとなしく、書きかけの小説に向かおう、と思っていたら、Ryokoからメール。同居人の身勝手さで、急遽転居しなくてはいけなくなった奴は、部屋探しに走り、同居人に切れ続けている。

世話になっているスポンサーさんとメシをしていたらしいが、相手の都合で早く終り、心のむかむかを酒で晴らしたかったのが中途半端に終って、レッドにいかないかと声をかけてきた。

花火大会の流れで、レッドが異常な混み方をしているのは、察していたから、今日はやめた方がいいと、コレドへ誘う。昨日、芝居の後、人で混んでいたので、とっとと退散していたのも気になっていた。

前日の芝居でほとんどの常連や仲間内が来ていたから、さすがに昨夜はオレとRyokoだけ。後で、一人きたが、それでも3人。MKちゃんやYくんに芝居の慰労をいい、1時まで飲む。

ストレスな人間関係で、体調不良を繰り返し、いまやRed常連たちに実は虚弱とバレているRyokoに、心おだやかな生活をするために、人間関係を変えよ。引越ししたら、徹底的に体をケアして、来年からの事業に支障がないようにせよと、2ヶ条を与える。できなかったら、しばくぞ、タコ! で、MKちゃんが笑う。六角〆は、負けないですよとRyokoが乗ってくる。

途中、酒井法子の夫の覚せい剤事件の話になり、酒井法子自身が覚せい剤をやっているから逃亡しているという話をすると、前日のRedでのYouの驚きと同じように、MKちゃんが驚く。結局、今日になって、やっぱり逮捕状が出た。

人間、傷ついたり、失敗したり、怒りに身をまかせたり、心のバランスが崩れたとき、何をやらかすかわからない。こんな人が、あんな人が、ある日、あるとき、それまでの人間性や人格とは予想もされないことをやる。人間とは、そうしたあやうく、あぶなっかしい存在なのだ。

だから周囲との人間関係のあり方が大事になる。心を乱さない関係であることに越したことはないが、人と人が交われば、心を乱すことも、喜怒哀楽に包まれることもある。そうそう、平穏ばかりではいられないのが、人と人の結びつきというものだ。

大事なのは、そうしたことがあっても、揺るがない心をつくるということ。つくってくれる人との関係を大事にすること。また、壊れそうな自分を支えたり、抱え込んだりしてくれる人間関係かどうか、救いがもられる人の輪の中にいるかどうかが大事なのだ。

そのためには、一枚岩の人間関係の中にいないこと。アレが正義、コレが悪という善悪だけの物差しを持たないことだ。

しかし、あるひとつだけの趣味嗜好、あるひとつだけの関係でしかつながっていないと、同じような人間ばかりが集まり、多様性も、遊びも、ゆとりもなくなる。いじめが起こるのも、この構図。でこぼこな、どこか歪な関係の方が人には、実はやさしい。

いろいろな人、いろいろな考え方を持ちながら、きちんとした社会常識も身につけ、同時に、善悪で他人を見ない、愛のある関係があれば、人はそう大きくブレない。ゆずりあいや思いやり、相手の気持ちを察するということができるようになる。

周囲が違っていても、まず自分からそれを実践しようと取り組む心があれば、自然と人間関係は、愛ある関係に流れていく。

まずは、損得を計算せず、自分が人の癒しになることだ。