秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

懐石嫌い

ひどい二日酔いから回復した夜、Ryokoと夕飯。

映画に行きたいと誘われていたが、さすがに二日酔い。しかも、この時期、子ども向け映画やアクションものは公開されているが、これといった映画がない。映画はまたにして、鳥スープが飲みたいというと付き合ってくれた。

オレがよくいく、乃木坂の韓国家庭料理「韓」。鳥スープの麺料理を始めて、好評だと、以前聞いていたのが、気になった。しかし、メニューを見て、参鶏湯(さむげたん)にする。

酔い覚ましにスープはいいし、疲れた内臓にもいい。鶏だから、コラーゲンもたっぷりで、ヘルシー。クコやナツメといった漢方食材も入っている。

Ryokoは、初だったらしく。いたく感動。Ryokoの食がわからない。イタメシ好きなのは知っているし、これまでの仕事の関係や付き合ってきた男たちから察するに、結構いいものを食べてきてるはずなのに、意外なものを口にしていない。周囲におじさんが多かったからか? しかし、オレもおじさんだし…。

食とファッションは文化。それにあまり関心のない連中が多かったのだろう。と、勝手に推測する。

奴は、来年辺り、赤坂に越してくるらしい。オレの親友のテレビプロデューサーSのマンションのすぐ近く。まさに、スープに冷めない距離になる。

メシをしてわかれ、昨夜は早めに寝る。Ryokoは、今日から帰省。おかあちゃんの愛情のあるメシを食って、体をケアしてこい。治療についても考えること。

ブログを観ると、心配したカリーが書き込みをしている。酔って書き、削除したブログを読んだのだろう。酔って、ぶちキレしていたオレの文章の影響力を考えて、削除したが、未明から朝にかけ、読んでしまった奴らがいたのだ。改訂のブログを読んで、一安心したという感じ。

ご心配、お騒がせして、申し訳ない。

なにせ、最近は、Red関係者ばかりでなく、その知り合いの知り合いとか、Ryokoのように親とかが読んでいる。なにやら、最近会ってない業界関係者もたまにのぞいているらしい。はては、数年前、オレの高校の同窓会で再会した連中も幾人が観てるらしい。酔いにまかせた文章はいけない。と、改めて、自戒する。

Redは、オレの大事な場所。甘えはいけないし、配慮は必要だ。それには、一言も二言もいうし、歯に絹は着せない。しかし、あれこれ、子ども地味た葛藤や対立、議論もあるが、それができるところが、よさでもある。

大人になりきれないのは、愚かさだが、大人になりきれない弱さを隠さない素直さも大事だ。それがあるから、最後は、互いにやさしくなれる。それが成長の糧になる。そうしたやさしい心根が最後にある場所。また、そうした場所になって欲しい。その思いは変らない。

昨日、オレが懐石料理が嫌いだという話をRyokoにした。オレが懐石を嫌いなのは、常識的で、古い日本の社会を感じるからだ。ありきたりな笑いとありきたりな世辞。酒席を設ければ、それで絆が結べると考えている緩さ。そうした、ことなれかれの空気感を、懐石の席で感じてきたからだ。

自由さやしなやかさが、そこにはない。あるときは、社長のお伴で、えらいさんにそうした席で気を遣い、あるときは、先生と呼ばれ、そうした席にも付いてきたオレは、それを痛感している。

そうした杓子定規の世界では、何事も生まれないし、何事も変えることはできない。ぶっちゃけぶつかり合う熱さの中にしか、人を成長させる糧も、目覚めも生まれないのだ。

おざなりの関係なら、どこにいても手に入る。それをしなくていい場所だから、Redに人が集まっているのだ。だから、それを大切にする心が大事。それを育てる意欲も大事。

普段言葉にしなくても、それがなくては、集う意味がない。互いに無駄にしていい時間はないのだ。