秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

メールの効用

昨夜はRed定例の誕生日会。

誕生月は、常連では、トモひとりだったが、たまに顔を出す、Redの2階でネールサロンをやるKさんと、イモトことYが自社オフィスの下の階の女性陣二人を連れてきいた内の一人も誕生月。初めて来た顔、5年ぶりの来た顔など、新顔さんも混じって盛り上がる。

編集作業もあり、一昨日の撮影の疲れもありで、顔を出すかどうか迷ったが、若手NO1のトモの誕生会だからと、イタリアワインを届けにいった。10時に行って、1時間程度で帰還するつもりが、12時近くまで座って、折を見て、姿を消す。あらぬ気遣いをさせないためだが、きっと、奴ら、カントクは、RYなど、カントクお気に入りの女性常連がいなかったから、楽しくなかったのだろうなどと、ざれごとをいっていたに違いない。

実は、このところの忙しさと雨天続きで、気力がないのだ。湿気と低気圧に弱い、オレのこの時期の、いつもの体調不良。

常連は、関西出張で参加できないといっていたのに、なぜかいるイガ、Oちゃん、イモトことY、9月でリストラになるという女好きIさん、トモ、最近、遅い時間に顔を出すSといったところ。新規さんや旧常連さんとその友人という、いっちゃってるフランス人で、それなりの人数に。

参加意欲満々だったRYに、編集が思いのほか進んでいるので、オレも参加できそうとメールして、当然来ているものと思ったら、参加もせず、返信もない。見掛けより、ナイーブなところがあるし、体も弱い面があることを聴いていたし、ついこの間までひきこもりだったこともあり、大丈夫かとメールを入れる。

Oちゃんたちも、RYが由美かおるデビューしてからは、完全常連扱いなので、当然参加すると思っていたらしく、あれれの反応。

予想したとおり、体調を崩して、メールに返信できる状態ではなかったらしい。しかし、心配させまいと翌日なんとかメールを送ってくるところが、奴らしい。

すると間もなく、トモからメール。オレの参加とワインの御礼。それと、オレが楽しめなかったのではという気遣い。普段、うっかり八平の異名とおり、アホ役、バカ役をやり、女にも目がない奴だが、こうした気遣いをするところが、Youたちや常連年輩たちに愛される理由だ。

ほんのちょっとしたことだが、だれかを心配してメールを送る。ちっとしたことでも、ありがとうとメールで礼をいう。ささやかなことだが、ささやかなことだから、メールでできる、メールでしかできないこともある。相手がどのように受け取るかより、自分の心を送ることを大切にすれば、返信のあるなしにかかわらず、何かは届いている。

メールの使用についてはいろいろ意見もあるが、こうしたメールの大人な使い方もある。それでつながる心もある。メールは誤解を招くという危険もあるが、それは、あまりに大事なことをメールで伝えようとするからだ。

大事なことではなく、さりげない思いを伝えることだ。大事なことは、顔を合わせて話せばいい。ただ、その大事なことを話し合える仲になるために、メールでさりげない思いを伝えればいいのだ。

多くを語らないことで、多くを語らない方が伝えられる思いがある。
多くを語ろうとするから、より思いが伝えられなくなる。
ありきたりな言葉を普段から大切にする心があれば、多くを語らなくても心は届けられる、その確信が芽生えてくる。

言葉とは、大切にする人の心を写す鏡なのだ。