夢を実現する一歩
久ぶりに、珍しく、販促物、広報物の受注仕事を同時期に2本もやっている。ちょいバタバタ気味なのだが、昨夜は、都庁での台本打ち合わせの後、遊び着に着替えて、RYとオレお薦めの西麻布のサルバトーレへ。麻布十番界隈に住む、RYも出前で使っていて、よく知っていた。その後、ハンナのばばあの店にちょいと顔を出し、アッコのライブに顔を出した。
RYは、日本酒がらみのビジネスを考えていて、ふと日本酒の酒蔵の話になり、山口県育ちの奴は、オレが山口県の銘酒瀬祭（だっさい）を知っているのに驚く。酒飲みなら、洋酒、カクテルはもちろん、焼酎、日本酒にも詳しい。オレたち世代で、まともに遊びをやってきている奴らには常識。
それで、日本酒に詳しい人を紹介しようと、ハンナのばばあの店へ立ち寄る。ところが、金曜は暇なハンナ。ばばあ、やっぱり、寝てやがる。それを起こして事情を説明し、RYを紹介。オレたちと同じ、港区に住むRYは、オレとばばあが、港区の制度融資の話をしているのを聞いて、参考になったらしい。新しいビジネスを立ち上げようとしているRYは、制度融資を知らなかった。ビジネス考えるなら、やはり、人に会うことだ。いろいろな知恵と出会える。
この間、RYをブログで紹介してから、すっかり、オレにも、ハマやOちゃんたちにもRed変態クラブ正会員にされてしまったRY。
変態クラブのオレ、ハマ、イガは「黄門さま」を結成しており、配役が決まっている。オレが黄門さま、イガが角さん、ハマは助さん。風車の矢七がヒロで、うっかり八平がトモ。ところが、これまで、お色気担当の由美かおるがいなかった。ハマに、ちゃんと出演交渉したんでしょうね、とブログの書き込みで急かされていたから、RYに、お前、由美かおるやれ、と押し付ける。セクシーショットならまかせて、とやはり、オレが見込んだ奴だ、動じない。
が、ブログをママにも紹介したらしいのだが、RYのママは、実はとても几帳面で、超真面目な人。変態クラブに、何、それ？と眉をひそめられたらしい。シャレとはわかっていても、ネーミングに引かれたのだ。確かに。
あれこれ話してみれば、RYは、オレと同じ剣道もやっており、映画にも詳しい。デザイン系、ビジュアル系の知識も豊富。高校時代から海外でひとりで生活し、そうした専門の高校、大学と進んていた。いまの仕事は、美容系なのだが、宝飾系やアパレル系の仕事の経験もあり、ファッションや宝飾のデザインの仕事にも領域を広げたいらしい。また、得意の映画の知識を生かした映画評論などの仕事もやりたいと言う。スポーツウーマンの奴は、ボストンマラソンにも挑戦するという。ほんとに、欲深い奴だ。だが、その積極的に人生を楽しもうとしている姿勢はいい。
オレがお薦めの女性ボーカルアッコも、インディーズながら、アルバムを出し、今年の夏は、アメリカツアーに出る。アッコも普段は、RYのように、実は小心者で、気が小さい。しかし、昨日のステージでは、それを感じさせない堂々としたノリ。
自分の弱さや未熟さを乗り越えようと、人生に立ち向かい、自分の可能性に挑戦しようとする人間は、美しい。
昨夜のRed常連メンバーは、トモ、ヒロ、イモトことY、Oちゃん。それに最近、顔を出すようになったS。ライブが終わって、オレの大学の後輩、K。常連ばかりになった頃、Youが、用意した「カンヌ募金」の箱を出す。オレが映画の企画を進めていて、そのことを知ったYouがカントクに夢を託そうと、言い出した。その心根がうれしい。
自分にはできないとあきらめるのではなく、できるだろうか、できないのではないかと可能性を考えるのでもなく、目標があるなら、いま自分が何をすべきかを考え、行動しろ。前にも書いたが、人にも自分にも、いつも言い聞かせている言葉だ。
人には弱さも未熟さもある。夢を描けば、その世界にたどりつける実力は自分にあるのだろうかと自信をなくすこともある。だが、どんな夢も、その夢を本気で描かない限り、最初の一歩はない。夢を夢だけで終わらせないためには、人がおバカだと思うことでも、本気で取り組む心根が必要なのだ。
夢をシャレで終わらせるか、実現するかは、唯一、そこにかかっている。
