秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

快気祝いのお芝居鑑賞

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Norikoが先週退院した

入院で途絶えた仕事のことや やはりまだ痛い 尾てい骨や 奴のことを心配していた 店の客や友人と

の付き合いなどなど あれこれあるだろうからと 快気祝いは 落ち着いてと思っていた

最近知った 乃木坂近くの「アリエル」という花屋さんで とりあえずはと 花を贈った

男性の店長さんがとても親切で 人柄いい 

アレンジメントが また オレ好みで すっごいセンスがいい

俳優の公演祝いやなにやらと 花を贈ることの多いオレは いい花屋さんをみつけることにかけては自信

がある もらった人が「わっ!」と喜ぶ顔がみたいのと それを贈った人が周囲から やはり「わっ! 

すてき!」といわれてほしい だから 自分のセンスに応えてくれる花屋さんとは 出会うと長い付き合

いになる 小さな花束をひとつつくってもらえば それで その店のセンスがわかる 以前 地元にあっ

て いま麹町に移っている花華もそう

アリエルの店長さんに こういう感じでと お願いして 花を手配した次ぎの日 Norikoからメール
  
Norikoの店の常連でもあり 自身もBarの店長をやっている知り合いが客演で舞台に出演するから 一緒

に行にどうと誘われる

まだ 痺れや痛みはあるらしいが 退院した翌日からバリバリ働いている 移動はそろりそろりだが

酒も飲める

じゃ 奴の体調や仕事のことを考え 先に延ばそうと思っていた快気祝いを 一緒にやろう

そこに芝居付きなら アート好きなオレたちには ちょうどいい

で 久しぶりにキャパ100程度の いい感じの小屋で芝居鑑賞

最近 少なくなったメタファー(隠喩)を軸とした 幻想的な芝居 役者にも台本にも いろいろと注文

はあったが ありがちな 下北の小劇場などでやっている退屈この上のない芝居などに比べてたら はる

かにおもしろいし 中にはうんと頷ける役者も数人いた

仕事柄 俳優から舞台や舞踏の招待券をもらうことが多いのだが 仕事でいけないと理由をつけて よほ

ど義理があるか 先輩の著名な俳優さんが出演する以外のものには 最近 ほとんど足を運ばない 何度

か付き合いで顔を出したが 途中で帰りたくなるほど つまらない芝居ばかりだからだ

しかし 昨夜の神楽坂die-pratzeで観た「ぷろじぇくと☆ぷらねっと」の『After The Carnival』は 役

者の未熟さは別にして まったく退屈はしなかった ちょい芝居が長すぎたところはあるが

いま地球で起きている 戦争や対立 内戦など理不尽な世界情勢や破綻した社会秩序の犠牲になっている

子どもたちの未来を考えさせる 社会派のオレとっては いい芝居 最近の若い連中にありがちな軽薄な

芝居ではない 

いくつかの小劇団の俳優たちが集まってやった芝居のようで 万人に広く受ける芝居ではないだろうが

こうした個性的な表現集団は 続けていってほしい

パイプ椅子の劇場だから Norikoのお尻を心配しつつ鑑賞し 終わって入り口に出ると Norikoの店の常

連たちが出演している彼に贈ったという花の贈りぬ主を見て 爆笑!

「五反田イメージクラブ 秘密の奥様熟女倶楽部 キャスト一同」(写真)

出演した彼に これっていじめだよねと声をかける ほんとですよと答えながら うれしそう

Norikoの店の常連たち なかなかシャレが利いている 以前は ○○組一同とやっちゃン系の贈り名で

贈ったらしい きっといい常連仲間なのだ

で 入院中からすし食べたいと何度もいっていたから ならば ハンナのばばあも会いたがっていたしと

Redのおやじさんも 最近よく行くという 外苑前の「魚がし 日本一」へ

あまり生ものが好きではないオレだが 酒の当てが結構充実しているから オレももうだいぶ前から

魚系のつまみでやりたいときは たまにいっていた店

高くない が いいネタといい当てを出す 店を出るとき 近所の焼き鳥Yoshiのオヤジさんがいろいろ

よくしてもらってるっていってましたよ というと 店長からスタッフまで さっとゆるんだ笑顔になる

店長が 最初からいってくれたら がんがんサービスしましたのに といってくれた

Yoshiのおやじさん やるな おやじさんの人柄に みんな まいっている さすが

で Norikoが退院したら連れて来てといっていたハンナのばばあのところに駆けつけたが 連休前 客は

来ず まだ閉店時間まで少しだけ間があるというのに とっとと片付けをしてしまっている

ばばあ 歳だし 今日から三連休だから 早く片付けて さっさと帰ろうとしたらしい いつもの時間な

らやっているところだろうに とちょい文句をいいつつ 酒だけやっていく?と気遣うばばあに いいか

らさっさと片付けて ばばあなんだから帰れ と促す どっちが客だ?

じゃ コレドに連れて行こうと思ったら ばばあが先に コレドまだやってるでしょ? 

オレの行動が読まれている というか 人の店 進めてどうするばばあ

でも Norikoが来てくれたことは ほんとに嬉しそうだった

で コレドへ

Noriko初デビュー が 店のカウンターは 次に音楽公演をやるらしき人たちで満席状態

で 普段 役者の控え室にしている スペースに座る

Mさんは もういい感じに酔って ここはカップルスペースだからと戯言話 

昔さ アベック喫茶って 秀嶋さん ほらあったじゃん? とオレたちが若い頃 純喫茶の表看板出し

ながら ラブホにまではいけないカップルが いちゃつくためのあやしい喫茶店があった話になる

オレのブログを読んでくれているMさんの奥さんは オレがどんな女性を連れてきているのか興味津々

俳優さん? と尋ねてきて いやいや ほら オレのブログの というと いきなり 退院おめでとうご

ざいます 顔を隠した写真しか見ていなから すぐにそれと気づかなかったらしい

しかし いかにオレのプログを読んでくれているか すぐに退院おめでとうになり Norikoのことがすぐ

わかる ブログ効果 すごい

で カウンターの客も動かないし 中には 撃沈している客もいるし と カオス状態の中

今日観た芝居のことやら 奴が入院中いろいろ考えたことやら いまあれこれ取り組もうとしているこ

とやら 入院中には話せなかったあれこれを奴は語り オレも劇場探しのことやら 映画のことやら あ

れこれ話す そういえばNorikoとこうしてゆっくり話したのは 確か3ヶ月ぶりくらい 

いつもがんばっていると どこかで体調不良や怪我 不幸に見舞われてしまう奴

直感だけで生きてきているからだけど 直感を信じて いろいろ不遇に出会っても 何とか凌いで

これたのは やはり 奴の直感がすばらしいから

「神は その人が乗り越えられない試練は与えない」聖書の言葉

キリスト系のお嬢さん高校に通っていた奴は それを頼りにがんばっている

でも 入院中にも話したが がんばり過ぎないことも大事 自分のためのいい時間をつくることも大事

自分が精神的に豊かであるために 体をいたわることも大事

結局 閉店過ぎた3時まで 角のハイボールを飲みながら 語る

途中 舞台と映画化を考えているキャスティングの話になったが やはり センスがある

知的障害を持つ弟役に オレが使いたいと考えている若い男優の名前を挙げてくる

いつかきっと お前のセンスが必要とされ 生かされる時代がくる

だから 入院中に感じたお前の直感を大事にしろ 

肩の力をぬき がんばりすぎず 素直なときが 人は 一番輝く 一番強い そして美しい 

その輝きが新しい道を拓いてくれるのだ