夢をみた…
女の夢を見た
彼女とは別れて もう4年以上の歳月が過ぎている
出会ったとき 彼女は24歳 オレは40歳
16歳の歳の差恋愛 出会ったときは不倫だった
その後 結婚したが
いろいろな事情があって別れたオレたち
もちろんオレが悪い
だが 事情が許せば 別れなかっただろう二人だった
男と女は 好きだからだけで 一緒にいられるわけじゃない
好きだから 別れなくてはいけないこともある
好きだから つらすぎる恋もある
メールのやりとりや電話のやりとりは いまでもある
外国に暮らす 彼女がときおり東京へ ショッピングに来ることもある
そうしたときは 食事もする
若かった頃 一緒に騒いだ彼女の女ともだちとも会う
彼女には いまは恋人もいて もう新しい人生を歩んでいる
オレも 仕事に追われ 彼女を愛したときとは別の人生を生きている
もう互いになにかを期待したり どうこうしようという気持ちはない
元気であれば それでいい
それだけの二人だ
そんなある日 彼女の夢をみた
いつものように 買い物ついでに東京に出てきた彼女を
オレの仲間の集まりに連れていっている
集まった連中は 彼女の美しさにやられ
オレと彼女が付き合っていたなんて と信じようとしない
それどころか 男たちが競って 彼女をくどく
ちょっとした パニック状態
それを彼女は笑顔で適当に ほどよく あしらい
そろそろ行かなくてはと言い出す
オレは彼女と店を出る
が 出口で 今度はオレの仕事関係者が話しかけてくる
仕事の話だから むげにはできない
それを察して 彼女は少しはなれたウェイティングベンチに腰を下ろし
オレの話が終わるのを待っている
仕事の相談をする知人の話はなかなか終わらない
待たせて悪いなと 彼女を横目にみつめながら
ああ オレはいまでも彼女を愛しているんだなぁと ふと思う
黙って ひとり座っている彼女の横顔が 姿がいとおしい
どうなるわけでも なにかを期待しているわけでもない
ただ ひとりオレを待つ彼女の姿をみつめていると
昔 いだいた あの気持ちがよみがえる
よみがえったからといって なにかが変わるわけではない
それがわかっているからこそ なお いとおしい
せつなくて 目が覚める
そして 普段 思い出すことも少ない 彼女の身に何かあったのではないかと
少し心配する
よく夢の中で ずいぶん会っていない人が現われると
何かがあった知らせというじゃないか
心臓に持病を持ち 女性特有の病気にも悩まされている
元気でいるのか?
いまではそれだけが心配
あの激しい恋をいきれば それが一瞬の花火のような恋だったとしても
いや だからこそ
帰らない時間がいとおしく そして いまをよりよく生きていて欲しいと
願う
願うしかない
そして 思い出す
最近知り合った女性に ふと いわれた言葉
タバコやめて…
そうだった そのときは 初めて言われたと思っていたが
彼女もいっていた…
同じ言葉をきいたから あのとき きっと
オレはどきりとしたのだ
彼女とは別れて もう4年以上の歳月が過ぎている
出会ったとき 彼女は24歳 オレは40歳
16歳の歳の差恋愛 出会ったときは不倫だった
その後 結婚したが
いろいろな事情があって別れたオレたち
もちろんオレが悪い
だが 事情が許せば 別れなかっただろう二人だった
男と女は 好きだからだけで 一緒にいられるわけじゃない
好きだから 別れなくてはいけないこともある
好きだから つらすぎる恋もある
メールのやりとりや電話のやりとりは いまでもある
外国に暮らす 彼女がときおり東京へ ショッピングに来ることもある
そうしたときは 食事もする
若かった頃 一緒に騒いだ彼女の女ともだちとも会う
彼女には いまは恋人もいて もう新しい人生を歩んでいる
オレも 仕事に追われ 彼女を愛したときとは別の人生を生きている
もう互いになにかを期待したり どうこうしようという気持ちはない
元気であれば それでいい
それだけの二人だ
そんなある日 彼女の夢をみた
いつものように 買い物ついでに東京に出てきた彼女を
オレの仲間の集まりに連れていっている
集まった連中は 彼女の美しさにやられ
オレと彼女が付き合っていたなんて と信じようとしない
それどころか 男たちが競って 彼女をくどく
ちょっとした パニック状態
それを彼女は笑顔で適当に ほどよく あしらい
そろそろ行かなくてはと言い出す
オレは彼女と店を出る
が 出口で 今度はオレの仕事関係者が話しかけてくる
仕事の話だから むげにはできない
それを察して 彼女は少しはなれたウェイティングベンチに腰を下ろし
オレの話が終わるのを待っている
仕事の相談をする知人の話はなかなか終わらない
待たせて悪いなと 彼女を横目にみつめながら
ああ オレはいまでも彼女を愛しているんだなぁと ふと思う
黙って ひとり座っている彼女の横顔が 姿がいとおしい
どうなるわけでも なにかを期待しているわけでもない
ただ ひとりオレを待つ彼女の姿をみつめていると
昔 いだいた あの気持ちがよみがえる
よみがえったからといって なにかが変わるわけではない
それがわかっているからこそ なお いとおしい
せつなくて 目が覚める
そして 普段 思い出すことも少ない 彼女の身に何かあったのではないかと
少し心配する
よく夢の中で ずいぶん会っていない人が現われると
何かがあった知らせというじゃないか
心臓に持病を持ち 女性特有の病気にも悩まされている
元気でいるのか?
いまではそれだけが心配
あの激しい恋をいきれば それが一瞬の花火のような恋だったとしても
いや だからこそ
帰らない時間がいとおしく そして いまをよりよく生きていて欲しいと
願う
願うしかない
そして 思い出す
最近知り合った女性に ふと いわれた言葉
タバコやめて…
そうだった そのときは 初めて言われたと思っていたが
彼女もいっていた…
同じ言葉をきいたから あのとき きっと
オレはどきりとしたのだ