秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

決断しない男 決断できない女

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写真は Redの常連 タミーが参加しているバンド PEEP★4Uのメジャーデビューコンサート

2月7日にシングルCD「あっけらかん・てんてこまい」が発売され、全国ライブツアーが始まる

その初日 渋谷のeggmanでやるというので RedのオーナーYと大手スポーツメーカーのY、それに

オレの編集担当のRと4人で応援してきた

女子中学生や高校生に支持されて 人気が出て エイペックからデビューしたバンドだけあって

圧倒的に彼女たちファンが多い

30代半ばのYたちや55歳のオレはちょい浮き気味だった

それぞれの世代に音へのこだわりはあるし バンドや楽器をやっている人間には好きな音楽というのが

ある Yたちもコテコテのパンクやロックが好きなのだが みんな場の空気を楽しんでいた

音楽が本当に好きということは そういうことだ

やさしいタミーは オレたちおやじには物足りないと思う音楽だからと遠慮がちに案内していたが

同じRedという店で知り合い 会話し いい奴だなと認めているからこそ 自分たちが聴きたい音楽で

はなくとも タミーのためなら応援に行くし タミーたちの音楽に何か学べるものがあれば 学ぶ

そして 心から奴の成功を祈る それが多少なりとも通じ合ったものの礼儀だし 男気というものだ

タミーは確かにまだ若いが 珍しく気骨のある奴 それでいて大人だ 

おやじたちの話を横でさりげなく楽しみながら いつもどこか冷静に聞いている 

自分の考えをもっている 

まじめだし 自分を高めたいという意欲を話していて いつも感じる

中高生の問題を題材にとりあげる作品を多くつくっているオレにとって 今回はいい勉強をさせてもらっ

た ありがとうタミー


で ご他聞にもれず 終わった後で 呑みだ


参加できなった常連でRedのお手伝いのEも加わって 渋谷で久しぶりに飲んだ

渋谷の雑踏が大嫌いなオレだが 30代後半からつい数年前まで いきつけの店も何店舗かあり そのいく

つかを久ぶりののぞいたが どこも満席

道を歩く人間は ひところに比べたら この不況ですっかり少なくなっているというのに やはり うま

い店にだけは人が集まっている


流れで飛び込んだ焼き鳥屋であれこれ話していたら 恋愛相談に乗っていたYが また彼女と喧嘩した話

になった

女性陣もオレも 「それはお前はやさしくない」「どんかん」「女の気持ちがわかってない」と

盛り上がる 果てはそれぞれの現在の恋愛事情 交際事情へと話は広がり 結局はみんな問題や不満を

抱えている

オレはいつも思うのだが 異性との付き合いとはコミュニケーションスキルとマインドの問題だ

自分の思いをどう相手に届けられるかという問題で それは恋愛に限らず 人と人が深く結びつくために

どのような人生のシチュエーションでも必要なこと

いまは 他者としっかり結びつくために何が大事で そのために自分はどうあるべきなのかを振り返るこ

とのできない人間が多い

簡単に言えば 自己中なのだが 人間は本来自己中なものだ

自分の自己中に目覚め まずは自分が気づいた自己中から改める

かつ 相手の自己中を温かく受け入れながら お互いさまという気持ちになって どこまで許し

あい 認め合えるかが大事 

なのに 人はオレが正しいと自分の正義を先に押し付けてしまう

人と人が結び付くのは正義や建前 まして見栄やプライドではない

愛だ

気恥ずかしい言葉だが 仮にそれが短い期間で終わろうが 泥縄のような関係に陥ろうが 根底に愛があ

れば その関係がダメになる 破綻する 問題が起こるというようなことがあっても 乗り越えていける

乗り越えるというのはうまくいくということでなく 互いを憎しまなくてすむ

憎しまなくてすむということは それを次の人生の糧にできるということだ

いい恋愛 いい付き合いとはそういうもの

それが見えないときは どこかで決断を自らしなくてはいけない それもダメだった付き合いをいい合い

で終わらせるための知恵だ

オレのHPにBAR NOGIZAKAというコーナーがあるが タミーがまだ知り合って間もない頃

「決断しない男 決断できない女」を読んで 「おもしろいです 続きが読みたいです」といっていた

いまは 本当に 決断しない できない男女が多すぎる

時間は湯水のように流れていくというのに…

そんなことを考えるオレも歳をとったなっと思う